ユービーアイ通期決算は黒字転換・・・家庭用と基本無料モデルの統合を進める | GameBusiness.jp

ユービーアイ通期決算は黒字転換・・・家庭用と基本無料モデルの統合を進める

ユービーアイソフトが発表した2012年度の通期業績は、売上高10億6130万ユーロ(+2.2%)、営業利益4560万ユーロ(-)、純利益3730万ユーロ(-)と前年度の赤字から黒字転換を果たしています。

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ユービーアイソフトが発表した2012年度の通期業績は、売上高10億6130万ユーロ(+2.2%)、営業利益4560万ユーロ(-)、純利益3730万ユーロ(-)と前年度の赤字から黒字転換を果たしています。

CEOのYves Guillemot氏は「業績を支えたのはオンライン/デジタル関連の成長です」とコメント。「ユービーアイはこの分野でのノウハウ蓄積や新しい才能の獲得に全力を挙げてきていて、今後ゲーム業界の様々なチャンスを物にする為の最高のポジションを確保しています」と述べています。

ゲームの分野別の売上では、『アサシンクリード リベレーションズ』や『The Setters Online』『Rayman Origin』『Driver San-Francisco』などのコアゲームが5億7800万ユーロ。『Just Dance』『Rocksmith』などのカジュアルゲームが4億8300万ドル。そして、その両方を含みますがオンライン/デジタルが前年度から110.8%の成長で8000万ユーロとなっています。

今後の成長もオンライン/デジタル分野な事は間違いありません。Guillemot氏は「現在の我々の努力はクオリティの高いゲームを作る能力を継続的に拡充しつつ、それを急速に成長しているF2P(フリーミアム、基本無料+追加課金タイプ)に統合する事でタイトルを拡大しながら収益を確保していくというものです」と述べ、既存の有力IPでもF2Pのようなモデルを導入することで陰りが見えるパッケージビジネスに対応しようとしています。

また、次世代機についても「ユービーアイは、次世代機の登場は新しい市場を生み出すだけでなく、このオンライン/デジタルの流れを加速させ、PCやスマートフォン市場でのF2Pのモデルを家庭用ゲームにも統合するものとなると考えています」とコメント。

さらに、ユーザーにとってゲームを始めるハードルを下げるF2Pやスマートフォンなどの様々な地域で配信できるデバイスが普及することは「我々のタイトルのグローバルリーチを拡大し、各ブランドの持つユーザー当たりの収益を拡大することに繋がる」としました。

こちらの補足資料もとても参考になります。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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