様々なウェアラブルデバイスが登場している昨今、kickstarterで資金調達が行われ注目を集めているのが、米国シアトルのTechnical Illusionsが開発する「castAR」です。GDC Nextの展示会場でも体験でき、長い列が出来ていました。「castAR」は現実空間の中に、浮き上がるような立体的なゲームの世界を投影するデバイスです。レンズに小型ディスプレイが備えられたメガネ型のデバイスと、映像を投影する場所を指定する再帰性反射素材を用いたシートがセットになります。シートを机の上などに置き、メガネをかけるだけで、シート上にゲームの世界が広がります。3D世界を覗き込んでいるようにプレイヤーが視線を動かしたり、覗きこむ方向を変えたりすると、追随します。会場では某K社のステルスアクションを「castAR」で体験できたのですが、箱庭を覗きながら遊ぶ感覚がありました。メガネの上部から光を発し、反射によってシートの位置や大きさを判定しているようで、シートを追加して広げるとゲーム空間もその分だけ広がるという仕組み。何の調整も必要なく、即座にゲームに入れるというのは良さそうです。メガネ型のデバイスでも「Oculus Rift」のようにゲームの中に入り込むのではなく、「castAR」の体験は、ホログラムでゲームが浮き上がって遊べるなら、こんな感じといった雰囲気のもの。覗きこんで遊ぶゲーム、トレイラーではチェスが紹介されていましたが、良さそうです。複数人が複数のメガネを使って1つのシートを覗きこんで遊ぶこともできます。 解像度は片目1280x720pxずつだということですが、メガネの先に浮き上がらせるという性質上、浮かぶ像は薄くぼんやりしている印象はありました。現在もKickstarterのキャンペーンは実施されていて、これまでに約70万ドルを集めています。
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