ソニーは、平成27年3月期第1四半期決算(米国基準)を発表しました。売上高及び営業収入1兆8099億800万円(前年同期比 5.8%増)、営業利益698億1400万円(前年同期比 96.7%増)、税引前四半期純利益683億7700万円(前年同期比 50.6%増)、四半期純利益268億800万円(前年同期比 757.3%増)となりました。ソニーは、2014年4月1日付の組織変更にともない、当年度第1四半期より、主にゲーム分野及びモバイル・プロダクツ&コミュニケーション(以下「MP&C」)分野を従来構成していた事業を再編し、業績報告におけるビジネスセグメント区分の変更を行いました。この再編に関連して、従来のその他分野に含まれていたネットワーク事業をゲーム分野に統合。名称が、ゲーム&ネットワークサービス(以下「G&NS」)分野に変更されました。また、従来のMP&C分野に含まれていたモバイル・コミュニケーションカテゴリーをモバイル・コミュニケーション(以下「MC」)分野として、それ以外をその他分野に移管しました。これにより、PC事業は、その他分野となっています。2014年6月1日付の組織変更にともなって、当年度第1四半期より、電源事業がデバイス分野からその他分野へ移管されています。売上高の増収ですが、主に、2013年11月に発売した「PS4」の貢献があったG&NS分野や、映画製作における劇場興行収入が増加した映画分野の大幅な増収、ならびに為替の好影響によるものです。営業利益の増収は、主にG&NS分野における大幅な損益改善によるものとなります。また、当四半期の投資有価証券売却益には、2014年4月に売却したスクウェア・エニックス・ホールディングスの株式の売却益48億円が含まれます。 G&NS分野の売上高は、前年同期比95.7%増加し、2,575億円となりました。この増収は、主に、2013年11月に発売した「PS4」のハードウエアの貢献、ならびに「PS4」導入にともなうネットワークサービス収入の大幅な増加によるものです。営業損益は、当四半期において、「PS3」のソフトウエアの減収の影響がありましたが、主に増収の影響によって、分野全体で大幅に損益が改善しています。2014年5月14日に発表された2014年度通期の連結業績の見通しについては、変更はないとしています。なお、G&NS分野は、「PS4」の好調などにより、売上高は5月時点の見通しを上回る見込みとなっています。また、営業利益は、主に「PS4」のハードウエアのコスト削減により、5月時点の見通しを上回る見込みです。
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