(聞き手: 黒川文雄)
―――まずは新社屋への移転、おめでとうございます。これまでは品川シーサイドにいらっしゃいましたが、田町への移転はどういう意図が込められているのでしょうか?
大下: ありがとうございます。グループ内のさらなる連携強化と業務効率の向上を目的に移転をしまして、新しい田町の未来研究所にはバンダイナムコホールディングス、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコオンライン、バンプレストとアニメコンソーシアムジャパン、それから隣接するビルにはナムコも集まりました。僕が担当しているのはバンダイナムコグループの中でも、ネットワークエンターテインメントSBU(※)という部門なのですが、それに関連した会社がここに集まってより機動的な事業が行えるようになったと思います。ゲーム開発は門前仲町、玩具は浅草、映像音楽は恵比寿にあるのですが、おおよそ3つの拠点に集約ができたと思います。
※SBU・・・戦略ビジネスユニット

新しい未来研究所での業務がスタート
―――なるほど。バンダイナムコグループとして進めてきたことが社屋にも現れている感じがしますね。
「ワンコンテンツ、マルチユース」という言葉に表されるように、1つのコンテンツに対してゲーム、玩具、音楽、映像、イベント、アパレルなど多様な商品に打ち出していく事がこれからのあるべき姿なんじゃないかと自分自身も考えています。たまたまバンダイナムコグループには70社近い会社があり、現在は「SBU」という単位で切り分けているのですが、最終的には、1つのコンテンツの元に会社が集い様々な事業展開を図るという形が分かりやすいのではないでしょうか。海外では、1つの国に1つの会社がある、という風になっていくのがいいんじゃないかと考えています