新しいiPhoneの発表まで間もないタイミングに迫ってきたので、IFAにもiPhoneやアップル製品に関連する面白い製品が出展されていないかチェックしてきた。
■眼鏡用BTトラッカーやモバイルバッテリーにもなる財布
オーストラリアのアクセサリーブランド、ORBITはGPSを活用したBluetoothトラッキングツールを得意領域としている。今回はメガネのためのトラッカーに挑戦した。その名も「ORBIT GLASS」。メガネのリムに小さなトラッキングデバイスを装着して、万が一部屋の中や外出先でメガネをはずして見当たらなくなってしまったら、ペアリングしているスマホアプリからコマンドを送ってブザーを鳴らして、メガネを探しやすくしてくれるというもの。筆者のようなガチのメガネユーザーのデイリーメガネよりも、レジャーで使う高級サングラスをなくしたときに困らないように使うのがよいかもしれない。


内蔵バッテリーのスタミナは約1ヶ月。メガネに付けたまま専用の充電器で給電する。ヨーロッパでは10月に39.99ユーロ(約5,000円)で発売を予定している。
同じメーカーの二つ折り折り財布に2,800mAh相当のバッテリーを隠し持たせた「ORBIT WALLET」も面白い製品だ。見た目には普通の革製の財布に見えるが、開くと内側にバッテリーセルが搭載されている。スパイの隠し道具のようだが、できることはあくまで「充電」である。ケーブルの先端はLightning端子、またはmicroUSB端子をアダプターで交換しながら使える。


■ドイツのクラフツマンシップが活きる「木製のiMac&iPhoneベース」
WOODCESSORIES(ウッドセサリー)社はこのところIFAの常連になりつつある、天然の木が持つ独特の風合いを活かしたドイツのMac/iOSアクセサリーブランドだ。iPhoneやiPad、MacBookのためのウッドケースをラインナップに揃えるが、今年はiMacとiPhone兼用スタンドの「ECO FOOT」を製作した。本体は300gの豪快なブロック形ウォルナット、またはドイツ産のオークの木。天面にiMacを乗せ、さらに手前にiPhoneをLightning Dockにさしてスマートなデスクトップ環境に整理整頓できる。MacBookシリーズを立てて置けるスタンド「ECO REST」もたたずまいが美しい。


残念ながら日本での取り扱いがないブランドだが、この美しい木を丁寧に成形するドイツのクラフツマンシップのエッセンスを、自分のMacBookやiOS機器に組み合わせてみたくなる高品位な質感だ。
■赤外線でキーボードやピアノの鍵盤を投射するポケットキーボード
台湾のスマートアクセサリーブランドであるSerafimは、赤外線で文字入力用のキーボードやピアノの鍵盤をデスクの上など平らなところに投射できる、プロジェクションキーボード「Keybo」が注目されていた。クラウドファンディングでプロジェクトを成功させて、いよいよ8月から台湾本国から出荷を開始。欧州には11月ごろの導入を目指す。日本語キーボード版もある。本体にiPhoneなどスマホを立てかけておいて、Bluetoothでペアリングすればキーボードでタイプした文字がスマホのディスプレイに表示され、何ともクールなデスクトップ環境が誕生する。キーボードの反応がややもたつく感があり、平面に置かないとタイピングができない課題もあるが、99ユーロ(約1.3万円)ぐらいとのことなので、試しに一台持っていてもいいかも?と思ってしまった。


■アップルHomeKitに対応するタイル・デザインのスマート照明
「Nanoleaf Aurora」は三角形のタイルのようなスマートライトだ。iPhoneやAndroidスマホのアプリとBluetoothでつなげば、本体の色を自由自在に変えられる。オプションの音楽信号レシーバーを合体させると、入力された音信号に合わせてスピーカーが色んな色に切り替わるという面白い機能も付いている。最大36枚のパネルをタイルのようにつなぐことができる。9枚のパネルをパッケージにするスターターキットもあり。昨年末に北米で販売を開始して、実は日本でもAmazonやアップルストアから購入できるようになった。アップルHomeKitに対応しているのでSiriから操作ができるし、欧米ではAmazon Alexa、Google Assistant(=Google Homeスピーカーを使って)による操作ができるのも特徴だ。

