※ UPDATE(2023/9/29 10:30):記事が事実誤認により今作が「クロスバイではない」とした前提によって書かれたものとなっていたため、全面的に内容を改稿しました。お詫び申し上げるとともに、再発防止を心がけていきます。
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先の「Apple Event」で発表されたMac/iPad/iPhone版『バイオハザード RE:4』ですが、イギリスポンドで57.99ポンド(約10,500円)、アメリカドルだと59.99ドル(約9,000円)で、これはXbox版と同等の価格設定となっており、単純なモバイルゲームとして見るのであれば高額となる価格に、Eurogamerなど一部海外メディアが注目を集めています。(日本ではモバイル版、Xbox版とも本編価格7,990円)。
モバイル機器で遊べて驚き、モバイルだけで遊ぶならその価格にも驚き
「Apple Event」では、『バイオハザード RE:4』の他『アサシン クリード ミラージュ』や『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』など多くのタイトルがリリースされることが発表され話題となりました。
そして、この『バイオハザード RE:4』ですが、確認が可能な価格としては10月30日リリース予定のiPhone版『バイオハザード ヴィレッジ』と比べても高額に設定されており、それが多くの注目を集めた形です。
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しかし、今回発表された『RE:4』はストアで購入することでMac/iPad/iPhone3種で楽しめるというもの。単純なMac向けバージョンとしてみれば問題はないことでしょう。(しばらく後になってからの登場というところで、割引を期待したいユーザー心理はあるにせよ)
ゲームタイトルの価格そのものに関しても、今年の東京ゲームショウにてカプコンの代表取締役社長でCOOの辻本春弘氏が、ゲーム作品の開発費と価格に関してコメントしたと日経が報じています。それによれば、「ファミリーコンピュータの頃から100倍近く増加した開発費に対して、作品の価格はさして変化していない。」とし、「価格の増加はビジネスモデルとして健全であると個人的には考えている。」と語るなど、価格の引き上げには前向きな姿勢を示していることが伺えます。
一方、ユーザーが「単なるモバイル版」と今作を考えた場合には少々条件が異なります。
実際のところ、iPhone 15 Pro/ Pro Maxが搭載するSoC「A17 Pro」はシングルコア性能ではノートパソコン用CPU「M2」を上回るほどの性能を誇り、レイトレーシングにも対応するなど非常にパワフルな最新世代のチップとなっています。また、スマートフォン用SoC「Snapdragon 8 Gen 2」もレイトレーシング対応を謳うなどモバイル機器の性能向上は著しく、年を経るごとにより綺麗でなめらかな動作を楽しめるようになってきています。
しかしながら、あくまでモバイル版としか映らない視点から見れば、デバイスの物理的な限界から来る体験の差もあり、通常のMac版などと同様の価格になっているのは、公平には見えないところなのでしょう。