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近年、有名大手タイトルを中心に利用されているDRM“Denuvo”。開発のDenuvo社の親会社であるIrdetoは、「gamescom 2018」にあわせ、Denuvoがアンチチートへと本格参入することを明らかにしました。
これはe-Sportsのチート調査や対応を行う業界団体「Esports Integrity Coalition」へDenuvoが加入することを示すニュースにて言及されたもの。具体的なDenuvo製アンチチートシステムの稼働時期や搭載タイトルは明らかにされていません。しかしながら、エンドツーエンドのソリューションとしてまもなく稼働開始するというその内容は、マルチプレイヤーゲームにおいて、ハッカーがデータやコードの操作を行って不正な優位を得たり、ゲーム内のマイクロトランザクションを回避したりすることを防止するものとなるようです。
「Esports Integrity Coalition」においてIrdetoが実施した調査によれば、英国とドイツのゲーマーの過半数がチートによりネガティブな体験を持っているとのこと。また、中国、ドイツ、日本、韓国、英国、米国の成人ゲーマー約9,400名を対象に行った別の調査では、英国・ドイツ共に7割前後のゲーマーがチートによる不公平さを感じることがゲームのプレイを止める原因になるとの回答を行っています。
近年人気の高いバトルロイヤルタイトルなどでは特に影響の強いチート問題。DRMとして一定の評価を得ているDenuvoの参入は果たして福音になるのでしょうか。