



公式ホームページには柴田氏による製作レポートが掲載されていますが、本講演はスクエニ/Luminous Productionsサイドから見た製作秘話、という形になっています。





スクエニの映像制作チームといえば、ファンタジーの世界観を本物のように感じさせる映像美がウリとなっています。しかし、今回の「人類誕生」で求められたのは“リアルの追求”。キャラクターデザインだけでなく、その動きなども説得力のあるものに仕上げなければいけませんでした。例えば、原人がサーベルタイガーに襲われるシーンですが、初期のレンダリングでは原人を噛んだまま首を大きく振り地面に叩きつける動作がありました。ゲームの世界では割とよくありそうな表現ではありますが、リサーチャーから「こんな大きな動作をしたらサーベルタイガーの牙が折れる」という指摘があり、現在のモーションに差し替えられました。このリサーチチームとのやり取りはドキュメンタリーとして、リアルな映像にするためには必須でした。


さらに、ゲーム業界とテレビ、それもドキュメンタリー番組の制作陣とはかみ合わない点も多くありました。例えば絵コンテの切り方です。

また、ドキュメンタリーの制作陣にはプレビス・ビデオコンテという概念がわかりにくかったこと、リサーチャーにモデルなどをチェックしてもらうとき、着色前ではOKが出ていたのに、着色をしたらNGが出た、というケースもありました。


















AAAタイトルのムービーは映画に匹敵するといっても過言ではない時代になりました。今後は今回のNHKとスクウェア・エニックスとのコラボのような番組が増えることで、視聴者には驚きや感動を与え、ゲーム会社にとっては映像制作が新たな挑戦の一つとなることでしょう。
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