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ディー・エヌ・エーは、ゲーム業界の発展に貢献するための活動として月1回程度開催しているゲームクリエイター向けイベント「Game Developer’s Meeting」(以下、GDM)にて、「エンジニア向け勉強会」を5月17日に開催します。
今回は、“ゲーム産業におけるゲームAI研究・開発の最前線 ~会話AI、メタAI、ユーザ感情推定~”をテーマに、スクウェア・エニックス テクノロジー推進部の三宅陽一郎氏らによる、GDC2019での発表内容を中心とした最新の研究成果が紹介される予定です。
◆GDM エンジニア向け勉強会 概要
■開催概要
・開催日時:2019年5月17日(金)20:00スタート
・会場:渋谷ヒカリエ21F DeNA Seminar Room
・参加対象:ゲーム開発職に従事されている方
・参加費:無料
・エントリー期間:~5月13日(月)23:30まで
・お申込み:https://gdmengineer07.peatix.com/
・主催:ディー・エヌ・エー
・その他:開催当日はお名刺を2枚ご持参ください。■タイムスケジュール
・19:30~ 受付開始
・20:00~ GDM趣旨説明
・20:10~ 勉強会
・21:25~ 懇親会
・~22:00 終了予定■お願い・注意事項
●お願い
・当日キャンセルはお控えくださいますよう、お願い致します。
・本イベントは、セキュリティの関係上チケット譲渡をお断りしております。チケットのお申込みは、参加者様ご本人が行ってください。
・当日の代理の方のご参加はお断りしております。
・お申込後参加が出来なくなった場合は、事務局にてキャンセル手続きを行いますので、ご連絡ください。
・他の参加者様のご迷惑になるような行為が確認できた場合は速やかにご退場頂きます。また今後のご参加もお断り致します。ご了承ください。
●注意事項
・当日弊社スタッフによる写真撮影がございます。また撮影した写真は、弊社運営のSNS、他社媒体の記事等にアップする事があります。ご承諾の上ご参加をお願い致します。
・内容、ゲストは変更になる可能性がございます。ご了承ください。
・4月よりGDMは抽選制になっています。抽選結果については5月15日(水)迄に連絡予定です。◆「GDM エンジニア向け勉強会」見どころ紹介
スクウェア・エニックス テクノロジー推進部のAIユニットでは、ゲームAIの研究開発と ゲームタイトルへの実装に2011年から継続して取り組んでおり、その成果は国内外の学術会議でも多数発表されています。
まず、三宅氏から全体の研究の方向と実装実績などをご説明していただいた後、キャラクターとのインタラクションでは、ボエダ氏に「バラエティー豊富なフレーズを扱えて、なおかつ多言語対応可能な音声認識システムの作り方」「最先端の感情理論の使い方(OCC, PAD モデル)」、さらには「真実と嘘を扱う方法」「ゲームの中における好き/嫌いをどのようにサポートできるか」をお話しいただきます。
メタAIの基本モデルとゲームデザイナーの役割では、水野氏にメタAIの基本設計とルイージ主義、そしてゲームデザイナーがそれらにどう貢献するべきなのかをお話いただきます。
二次元感情モデルに基づくメタAIでは、里井氏にプレイヤーのさまざまな感情を「勝利への期待感」と「敗北への不安感」の組み合わせで扱うメタAI、メタAIやゲームのパラメータを調整するためのゲームプレイ分析ツール、およびゲーム開発での利用で得られた知見をお話いただきます。◆登壇者紹介
■三宅 陽一郎(みやけ よういちろう)
株式会社スクウェア・エニックス
テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経て、2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。理化学研究所客員研究員、東京大学客員研究員、九州大学客員教授。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会 理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。
共著『デジタルゲームの教科書』『デジタルゲームの技術』『絵でわかる人工知能』(SBCr) 『高校生のための ゲームで考える人工知能』『ゲーム情報学概論』(コロナ社)。著書『人工知能のための哲学塾』 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』 (BNN新社)、『人工知能の作り方』(技術評論社)。翻訳監修『ゲームプログラマのためのC++』『C++のためのAPIデザイン』(SBCr)、監修『最強囲碁AI アルファ碁 解体新書』(翔泳社)。■Gautier BOEDA(ボエダ ゴティエ)
株式会社スクウェア・エニックス
テクノロジー推進部 AIエンジニア
最新技術に触れるのが好き。Force Field VR社でインターンとして、コンピュータサイエンスの修士号を取得する前にVRゲーム「TERM1NAL」の開発に取り組んだ。"Vulcanus In Japan" プログラム(ヨーロッパと日本の間のインターンシップ)の参加者に選ばれ、AIエンジニアとしてスクウェア・エニックスでインターンとして働きました。その後入社し、キャラクターインタラクションとVRについてさらに研究に取り組みました。仕事以外に、ゲームジャムに参加することによって自由な時間を楽しんでいます。■水野 勇太(みずの ゆうた)
株式会社スクウェア・エニックス
テクノロジー推進部 AIユニット
AIテクニカルゲームデザイナー
大学卒業後、小島プロダクションにて敵兵プログラマーとしてキャリアをスタート。その後、モバイル制作部署に移り、スマートフォン向けタイトルのゲームデザイン、ディレクションなどを担当。2017年4月より現職にて、エンジニアの経験とディレクターの経験を組み合わせて、ゲームの面白さをコントロールするAI「メタAI」の研究や唱道、コンサルティングを行っている。現在は未公開タイトルのAI担当をしながらメタAIの研究に取り組んでいる。
代表作:メタルギア・ソリッド4、ゆるベジファーム、ドラゴンダイス、キングダム ハーツIII■里井 大輝(さとい だいき)
株式会社スクウェア・エニックス
テクノロジー推進部 AIリサーチャー
2017年、筑波大学大学院修了。博士(工学)。同年、株式会社スクウェア・エニックスに入社。『キングダム ハーツIII』などのHDゲームにおいて、ゲームAIの実装や運用サポートを担当する。また新しいゲームAI技術の研究開発に従事し、2019年にゲーム全体をコントロールするメタAI技術に関してGDCで講演するなど、対外発表にも積極的に取り組んでいる。