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ValveはSteamのアップデートで、ユーザーが当該ゲームを所持していない場合においても「サウンドトラックを聞ける機能」と、サントラ用の「新しいインターフェース機能」を追加することを告知しました。セールイベントが開催される1月20日より、これらの新機能を広範囲に適用させることを計画しているということです。
これまでのSteamではゲームソフト自体を所持していなければ、関連したサントラを再生するすることができませんでした。ミュージックを楽しみたければ、まずゲームの購入をしなければなりません。この原因はストア上でのサントラの扱いが「DLC」という括りであったためです。
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実際に例を挙げてみましょう。たとえば『Sayonara Wild Hearts』をニンテンドースイッチでプレイしていたユーザーがいたとします。作中曲にも惚れ込んでサントラをSteamで購入すると「このコンテンツをプレイする為にはベースとなるゲームがSteam上に必要です」という表示に阻まれ、利用できません。どうしても入手したければSteamでもう一度同じゲームを購入する必要がありました。
以下Valveによる新機能に関するアップデートを抜粋します。
- ベースゲームを購入せずに、サウンドトラックを購入できます。
- ベースゲームをダウンロードせずに、サウンドトラックをダウンロードできます。
- 顧客は自分が所有する、およびダウンロードしたサウンドトラックを、新しいSteamライブラリから直接閲覧、管理できます。
- すべてのサウンドトラックコンテンツを保存するSteam「音楽」ディレクトリを設定でき、ゲームコンテンツのサブディレクトリから探す必要はありません。
- 開発者は、steamcmdを使用せず、パートナーサイトでサウンドトラックコンテンツのアップロードと管理をすべて行えます。
- 開発者は、ベースゲーム自体がSteamで販売されていないサウンドトラックを販売できます。
今後、開発者はこれまで「DLC」というアプリタイプでストアに並べていたサントラを「ミュージック」という新しいタイプで販売できるようになり、ユーザーも「ミュージック」を直接購入できるようになっていきます。
既にSteam上には沢山のサントラが「DLC」としてストックされているため、そのすべてが「ミュージック」に移行されるまでに時間がかかるかもしれません。それでも、こうしたユーザーにとって便利なアップデートが行われるのはとても喜ばしいことですね。