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アメリカのリサーチ会社NPDは、ファンタジー作品「ウィッチャー」がNetfrixのドラマ版公開の2019年12月以降、多くのメディアでユーザーを増加させているデータを発表しました。
「ウィッチャー」は、ポーランドの作家であるアンドレイ・サプコフスキによって執筆されたファンタジー小説で、現在まで映画、ドラマ、漫画、そしてゲームなど多くのメディア展開をしてきたシリーズです。
Nerflixで12月から公開されているドラマ版は大きな話題となり、第1話「終わりの始まり」はアメリカだけで少なくとも2分以上視聴したユーザーが1,900万人にのぼりました。さらに、Netflixの決算資料によると全世界で7,600万人もの同シリーズの視聴者がいたことも判明しています。NPDの資料ではドラマ公開後の2週間で原作小説の売上が昨年の同時期に比べて562%アップするなど、大きく影響が出ているとのことです。
多分に漏れずゲームにも大きなインパクトがあり、2015年に発売された『ウィッチャー3 ワイルドハント』のパッケージ版については12月売上が2018年の同時期と比べ、554%も増加しているとのこと。この原因のひとつには2019年10月にニンテンドースイッチ版が発売された事もあるようですが、それを除いても売上が63%増加しており、既存のコンソールでも新たなユーザーを獲得しているようです。また、Steamでは2019年12月に発売日以来最多のプレイヤー数を記録しており、デジタル版も含めると公表されている数字以上の売上に寄与しているものと見られます。
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Nerflixのドラマシリーズは2021年にシーズン2が公開されていることも決定しており、NPDの資料でも第2の「ロード・オブ・ザ・リング」「ゲーム・オブ・スローンズ」のような超巨大IPに成長するのではないかとされる「ウィッチャー」シリーズの躍進はまだ続くかもしれません。