
いよいよ明日9月2日から開催されるCEDEC 2020ですが、9月4日16時45分から「『SAMURAI SPIRITS』におけるサウンド表現とマルチプラットフォーム展開 ~Wwiseを用いた実装アプローチ~」が開催予定です。
『SAMURAI SPIRITS』は、SNKの『サムライスピリッツ』シリーズの完全新作で、2019年にPS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ/PCで発売され、アーケード版やGoogle Stadia(海外のみ)でも展開する、国内外で高い評価を得ている対戦格闘ゲームです。2020年6月にはPC版(Epic Gamesストア)の配信もスタートしました。

同社の山添浩史氏(サウンドディレクター)、新納広之氏(プログラマー)が登壇するCEDECでのセッションでは、本作のサウンド表現・演出におけるこだわりや、前述の通り多岐に渡るマルチプラットフォーム展開での課題やその解決方法などが解説されます。
セッションの主なテーマは2点。一つ目に、対戦格闘ゲームかつ歴史あるシリーズ作品という、ゲームのフォーマットにそれなりに制約があるなかで、どのように新たなサウンド演出を目指したのかが明かされるとのこと。格闘ゲームならではのサウンドの実装方法はもちろん、既存のゲームフォーマットにおいて“お約束的なもの”に対し、どのような挑戦があったのかが解説されます。また、本作のサウンド制作にはAudiokineticのオーディオミドルウェア「Wwise」(ワイズ)が採用されており、本ミドルウェアをどのように活用して新しいサウンド演出を実現したのか、そしてどのように作品に実装していったのかも共有されるということです。
テーマの2つ目としては、近年その対応が必須ともなっているマルチプラットフォーム開発対応について、本作の開発におけるノウハウが解説される予定です。前述の通り『SAMURAI SPIRITS』は全コンソールに加え、アーケード版、Google Stadia版、そしてPC版と、幅広いプラットフォームに対応しています。セッションにおいてはサウンドディレクター、プログラマーそれぞれの目線でマルチプラットフォーム開発のテクニックを共有しつつ、「Wwise」をどのように活用して複数のプラットフォームに対応したかも明らかにしていくということです。
本セッションでは格闘ゲームならではのサウンド実装方法について学べるほか、プログラマー目線でのサウンド実装やテクニックについても様々な学びがあるとされています。マルチプラットフォーム展開のノウハウも学べるということで、「既存のフォーマットがありながらも新しい挑戦へチャレンジされる方、そして様々なマルチプラットフォーム展開を考慮されている方は、是非ご参加ください」とコメントをいただきました。
「『SAMURAI SPIRITS』におけるサウンド表現とマルチプラットフォーム展開 ~Wwiseを用いた実装アプローチ~」は9月4日16時45分開始予定で、CEDEC 2020を受講者のほか、YouTubeにおいても無料でライブ配信が行われます。サウンド開発はもちろん、マルチプラットフォーム展開に興味がある方もぜひご覧になってはいかがでしょうか。