気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Dawdling Dog開発、PC向けに1月19日にリリースされた装備品集めRPG『Ephemeral Tale』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、16bit世代を思わせる懐かしさ溢れるグラフィックが特徴のRPG。特徴的な様々なマップを冒険し、戦闘は古典的なターン制を採用。とにかくたくさんの種類の装備品が登場するのが大きな特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。
『Ephemeral Tale』は、1,520円(2月4日までは10%オフの1,368円)で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
RyanRyanです。Dawdling Dogは、私1人のワンマンチームになります。一番好きなゲームシリーズは『ゼルダの伝説』なのですが、最近は2018年にPS4向けに発売された『ゴッド・オブ・ウォー』のPC版をプレイしています。また、『Darksiders』シリーズも『ゼルダの伝説』と似ているので大好きですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Ryanストーリーよりもゲームプレイに焦点を当てたターン制RPGをプレイしたいと思い、本作の開発をスタートさせました。『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』『ペルソナ』『真・女神転生』など、多くのJRPGはストーリーを最重要視しています。私は以前から、『ゼルダの伝説』や『マインクラフト』と言った、ゲームプレイをメインとしたゲームや、アイテムのルートをメインとした『ボーダーランズ』や『ディアブロ』のようなゲームが大好きでした。ですので、これら2つの要素を組み合わせるのはとても自然なことのように感じられたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Ryan一つ上でも述べたように、本作一番の特徴はランダムなルートです。それぞれの装備品が様々なレアリティで登場し、そのアイテムの価値を知るのに役立ちます。しかし同じレアリティでも、まったく異なるステータスのアイテムも登場しますよ。これにより、あらゆる装備品がユニークに感じられ、プレイヤーは完全なるモンスターキラーマシンとなるのです!
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Ryanターン制のゲームや、ダンジョンクロウラー、そしてルートが大好きな方に本作を遊んでみてもらいたいですね!本作は短時間でも遊んでもらえるように作られています。30分だけプレイし、その後一週間ほどプレイしていなくても、何をやっていたのかわからなくなるなんてことはありませんよ!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Ryanもちろんです。本作は『ペルソナ』『ファイナルファンタジー』そして『ダークソウル』や『ポケットモンスター』からも大きな影響を受けています。本作のストーリー構成には『Bloodborne』の影響も大きいですね。「足りないからこそ、より多くのことを語る」ようにしたいと思ったのです。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Ryanプロによる翻訳は現時点で考えていませんが、有志の方による翻訳は大歓迎です!ご興味がある方は、メールでご連絡ください。本作に登場するテキストをすべてリストにしてお渡しします。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Ryan新型コロナの影響は確かにありました。元々、本作のスケールは今のものよりかなり小さかったのです。しかしパンデミックが始まると、他の方に感染を広げないため自宅にこもっているプレイヤーの方々に楽しいコンテンツをお届けすることこそ、自分の使命だと思うようになりました。これにより、本作は当初の予定よりもかなり大規模になったのです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Ryanプレイヤーの方々には自由に配信や収益化をしていただいて結構です。ゲーム配信を見るのは好きですし、どんなことを楽しんでいるのか知ることができるのもいいですね!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Ryan本作は、昔のゲームと現代のゲーム、東側のゲームと西側のゲーム両方を賞賛する目的で開発しました!日本のゲームの歴史が海外のゲーム開発者に大きな影響を与えたという事実が、これを読んでいる方にも、夢を追いかけ、クールなものを作り出すための追い風になってもらえると嬉しいです。誰に見てもらえるか、予想できませんからね。
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。