気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Two Tiny Dice開発、PC/Mac向けに3月30日にリリースされたローグライクダンジョンクロウラー『FORWARD: Escape the Fold』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、カードで表現されたダンジョンを進んでいくローグライクダンジョンクロウラー。プレイヤーはドラッグ&ドロップで3枚の中から1枚のカードを選び、先に進んで行きます。100種類以上のアイテムカードや、高いリプレイ性も特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。
『FORWARD: Escape the Fold』は、1,010円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Christophe Coyard氏(以下Christophe)インディーソロ開発者のChristophe Coyardです。私はモバイル向けの小規模ゲームの開発から始め、それからPCゲームの開発をし始めました。
カードゲーム、ローグライク、パズルゲームが大好きです。特に私が好きなのは『ハースストーン』ですね。この作品により、様々なゲームを見る目が変わりましたし、私のゲームの作り方にも影響を与えました。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Christopheオリジナル版のアイデアは2019年のゲームジャムで生まれました。私は一週間でプロトタイプを作り上げたのですが、これがItch.ioでとても人気になったのです。たくさんの人がこのゲームを気に入ってくれましたので、私は同じオリジナルコンセプトを使用した完成版を作りたいと思い、それが本作なのです!完成までこれほど時間がかかるとは、当初思ってもいませんでした。
――本作の特徴を教えてください。
Christophe私はできるだけ本作のシステムを簡単に理解できるようにしました(例えば、ドラッグ&ドロップによる操作)が、同時に本作にはたくさんの戦略が登場します。本作ではローグライクというジャンルの要素とカードとパズルの要素をミックスさせています。プレイヤーの方々は、すでにたくさんのとんでもなくクレイジーなコンボを楽しんでいますよ。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Christophe本作はとてもカジュアルですので、本当に簡単に楽しめます!カジュアルプレイヤーを含むあらゆる人が遊べるようにする、というのが私にとっても大事なことでした。それと同時に、『Slay the Spire』や『Ring of Pain』を楽しんでいる人にも本作を楽しんでいただきたいと思っています。一回のプレイは15~20分ほどですので、気軽にプレイしていただけますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Christophe正直言うと、あまりありません!本作はオリジナルのコンセプトをベースとしており、他のものとはかなり異なります!インスピレーションを受けたものと言えば、一つが『Card Crawl』という素晴らしいスマホゲームですね。このゲームはシンプルさと戦略性をミックスさせたもので、どちらも私の大好物です!
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Christophe現時点で日本語への翻訳予定はありません。長い目で見て、本作がどれほど人気になるかによるでしょう。翻訳者にお支払いする資金を捻出できるようになれば、ぜひやりたいと思います!
有志翻訳についてですが、タダで人を働かせるというのには心が痛みます。ですので、しっかりと翻訳者の方にお支払いできるようになるまで待とうと思います!
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Christopheそれほどありませんでした!私は自宅から作業をしていましたので、必要なものはすべて自宅にあったのです。しかし新型コロナは私のモチベーションに影響を与えましたので、間違いなく私の幸福度にも影響を与えましたね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Christopheはい、ノープロブレムです!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Christophe地球の反対側にいる人たちが私のゲームを遊んでいるなんて、信じられません!子供の頃、日本の文化は私にとってとても身近な存在でした。そんな国にまで私のゲームが届いているなんて、すごいことだと思います!
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。