アメリカ・ニューヨーク市の市長エリック・アダムズ氏は、同市のシティカレッジに200万ドル(日本円で約2億6,000万円)を投資し、ゲームデザインで学士号を取得できるプログラムを設立することを発表しました。
アダムズ氏は、ニューヨーク市がデジタルゲーム産業における世界の中心となることを目指すと説明。記者会見で「私たちはニューヨーク市をあらゆるイノベーションの中心にしたい」と述べ、「ニューヨーク市がデジタルゲーム産業をリードする時です」と話します。そして「シティカレッジにゲーム産業の構築を開始するためのパイプラインになって欲しい」と続けました。
現在、ニューヨーク市内でゲームデザインを学べる大学は、私立のニューヨーク大学とパーソンズ美術大学だけでした。そのため公立のニューヨーク市立大学シティカレッジで行われるこの新しいプログラムは、私立の高額な授業料を払えない人々にとって、より安くゲームデザインを学べるチャンスとなります。
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今回のプログラムは、今後3年間で1,000人以上の学生に提供されることを期待して200万ドル(日本円で約2億6,000万円)を投資し、デジタルゲームの分野における労働力の多様性や公平性を高める狙いがあるといいます。
また、記者会見には『オーバーウォッチ』のプロチーム「New York Excelsior」のメンバーが登壇。アダムズ氏に同チームの名誉会員の称号が授与されました。
※UPDATE(2022/5/17 17:00):サムネイル画像がコロンビア大学のものであったため、ニューヨーク市立大学シティカレッジの画像に差し替えました。また、ニューヨークでゲームデザインを学べる大学の記述を追加しました。