
ビデオゲーム業界において、2006年と2014年に大企業による一件が報じられている「ステルスマーケティング」ですが、米連邦取引委員会(FTC)は公式サイトにて、“偽の肯定的なレビュー”などを取り締まるため「エンドースメントガイド」の改訂を検討していることを公表しました。
「エンドースメントガイド」とは広告主と消費者の公平な取引を進めるための指針が記されたものであり、1980年初頭に初めて制定されました。ガイド自体は法的な拘束力を持たないものの、広告主が連邦取引委員会法を遵守するための行政解釈として定められたものです。
今回の改定案では主にソーシャルメディア(SNS)などにおける偽のレビュー、いわゆる「ステルスマーケティング」への取り締まり強化が目的に。具体的には、SNSの投稿に含まれるタグやバーチャル・インフルエンサー(Vtuber等)が対象となっていることが説明されています。
FTCのサミュエル・レヴィン氏は本件に対し、「偽のレビューだろうが、報酬を受け取ったことを隠して投稿したインフルエンサーだろうが、こういった欺瞞は人々が悪い製品やサービスに金銭をつぎ込む結果に繋がり、誠実な競争相手を傷つけることになる」とコメントしました。