気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Perfoon開発、PC/Linux向けに7月28日に早期アクセスが開始された2Dマイニングゲーム『BLASTRONAUT』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ランダム生成のマップで採掘(マイニング)を行う2Dマイニングゲーム。エイリアンの惑星を舞台に、資源を集め、装備を強化していきます。とにかくたくさん爆発するのが特徴とのこと。記事執筆時点では日本語未対応です。
『BLASTRONAUT』は、1,950円(8月9日までは15%オフの1,657円)で早期アクセス配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Jaanus Jaggo氏(以下Jaanus)私はエストニアのインディーゲーム開発者ですが、大学でも教えています。大抵は新しいコンセプトを持つインディーゲームをプレイするのが好きなのですが、実は一番好きなゲームは『Total War: Shogun 2』だったりします。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Jaanus本作の開発は2年前、Godotゲームエンジンを学ぶためにスタートしました。私はお金を稼いで装備を強化するゲームが好きなので、マイニングゲームが良いチョイスだと感じたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Jaanus本作一番の特徴だと思うのは、マップが無限に広く、破壊でき、あらゆるものが爆発するということです。とても満足感のある体験になるはずですよ。
――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Jaanus新しいインディーゲームに挑戦するのを恐れない人にプレイしてもらいたいです。しかしより具体的に言うと、『テラリア』や『Noita』をすでに好きな人ですね。
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――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?
Jaanus少なくとも2年を予定しており、3ヶ月ごとに大きなコンテンツアップデートを行うつもりです。マイニングドローンやより先進的な工場の建設システム、その他に、よりサンドボックススタイルのコンテンツも追加予定です。とはいえ、具体的なアップデート内容については、ここでネタバレするのは控えておきます。
――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。
Jaanus本作は私が自分1人でリリースした最初のゲームです。かなり大変でした。バグがたくさんあり、特にマルチプレイヤーのバグは大変で、できる限り早く取り除きます。それによるネガティブなレビューも痛いですね。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Jaanus私のゲームはたくさんのゲームから影響を受けています。すべきこと、すべきじゃないこと、両方ですね。例えば、本作のバイオームは『Valheim』から影響を受けています。この作品の多様性と面白さが大好きで、同じようなものを目指しました。『No Man's Sky』からは、ゲーム内のインターフェースがうんざりすると言うことを学び、本作のデザインゴールはポップアップで出てくるUIをなくすことです。そして最後に、本作の派閥システムは『グランド・セフト・オート2』から影響を受けました。プレイヤーがミッションをこなして名声を得ると言う点です。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Jaanusはい、日本語ローカライズは追加予定です。ローカライズシステムはまだ完全には完成していないのですが、すでにメニューテキストの一部は日本語に翻訳しています。十分な量のテキストが翻訳されるまでは多少時間がかかるでしょう。友人の1人が日本語訳の手伝いをしてくれていますが、有志による翻訳も歓迎です。お手伝いいただける方がいらっしゃいましたら、こちらのDiscordにご参加ください。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Jaanus2020年に新型コロナの感染が初めて爆発的に増加し、自宅にこもっていた時こそ、実は本プロジェクトを開始した時なのです。そういう意味で、新型コロナは本作の開発にかける時間を多くしてくれました。新型コロナによる不安や退屈を乗り越えるためにも、本作の開発は役立ってくれましたね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Jaanusはい、本作を遊び、配信したり動画を作ったりするのは大歓迎です。収益化も同様です。視聴者の方が本作を遊んでくれるかもしれませんので、私としても助かるのです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Jaanus私が本作の開発を楽しんだのと同じぐらい、皆さんにも本作を楽しんでいただきたいです。しかし購入前にぜひ無料体験版をお試しください。これもとても良いものになっています。また、私は将来日本を訪れる機会があればいいなと思っています。もしかしたらローカライズが完了し、日本のゲームイベントで本作をお披露目できるかもしれませんね。以上、エストニアからでした!
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。