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10月25日と10月26日にオンラインで開催されたUnity主催の大規模カンファレンスSYNC 2022。ストーリーパートの会話シーンを如何にして実装したのかを語る、「「IDOLY PRIDE」における動画のようなADVの実現方法」のセッションレポをお届けします。本セッションには、2021年6月にリリースされたアイドルマネジメントRPG『IDOLY PRIDE』(以下、アイプラ)を開発・運営するQualiArtsの山城悠太郎氏が登壇しました。
「SYNC 2022」他の講演レポートを読む『アイプラ』のストーリーシーンを構成し編集する様々な取り組み
『アイプラ』のADVシーンは、リアルタイムレンダリングで描写されるものですが、「動画のような」シーンとして構成されており、シーク操作や一時停止などのコントロールが可能です。これを実現するためには、指定された時間のあらゆる状態を再現できるようにシステムを対応させる必要があります。
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『アイプラ』では汎用のスクリプエンジン「Uguiss」(ウグイスと読む)を用いて内容を入力しています。この「Uguiss」は元々、社内用ライブラリとして開発された汎用スクリプトエンジンで、QualiArtsだけでなくサイバーエージェントグループの他の子会社にも提供されているものです。
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動画のようなADVを実現するために、従来の入力の仕組みを踏襲し入力工数が変わることや学習コストが高くならないようにすることと、UnityのTimelineにおいて実装コストが大きいことなどから、内部の仕組みであるPlayable APIを使うことで従来の仕組みを踏襲しつつシーク可能なADVを実現できると考案されました。
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またPlayableGraphの構築自体はシンプルで、実行順を視覚的に把握できるツールも実装。ScriptEditorにおいては、時間を数値でしか確認/編集が出来ないという課題から、時間設定に特科したTimelineEditorを実装。ScriptEditorとTimelineEditorを連携して入力する仕組みを導入しています。
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ScriptEditorとTimelineEditorを連携した時に、TimelineEditorが横や縦にも長くなってしまう課題から、各エディタのコマンドを選択した時にもう一方のエディタ画面のコマンドが映るスクロール追従機能を追加し、編集効率を上げられたそうです。