
CRI・ミドルウェアが幹事を務めるGTMF運営委員会が主催する、国内唯一のゲーム開発向けソリューションのビジネスイベント「Game Tools & Middleware Forum 2023(以下、GTMF)」が本日大阪で開幕しました。
GTMFは2003年~2019年にかけて17回の開催実績がある展示会。ゲーム開発向けツールやミドルウェアといったソリューションに特化し、新たな技術を求める開発者とソリューションのベンダーを引き合わせるビジネスイベントです。2020年からは新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、開催が中断されていましたが、2023年、4年ぶりの開催となりました。7月4日に秋葉原UDX GALLERY NEXT THEATERで開催される「GTMF2023東京」は現在、事前来場登録受付中です。
GTMF2023 公式サイト:https://gtmf.jp/2023/index.html
GTMF2023東京では、全16セッションが行われる予定です。この記事では、編集部注目のセッションを一部紹介します。
B-1「WonderPlanet・ThinkingDataが語る、ゲーム向けのビッグデータ分析基盤の構築事例」シンキングデータ
シンキングデータは、ゲームに特化したデータ分析ソリューションを提供するグローバルテクノロジー企業。同社が提供する分析プラットフォーム「ThinkingEngine」が、パズルゲーム「クラッシュフィーバー」を提供するワンダープラネットの全社共通データ分析基盤として採用されています。ワンダープラネット社内で、技術や知見がプロジェクトごとに分散しているという課題を抱えていたことが背景にあったそうです。
本セッションでは、両社が共同で取り組んだビッグデータ分析基盤の構築について紹介。ゲーム業界におけるデータドリブンな意思決定の重要性とその実現方法を、具体的な事例を交えて語るとのことです。
登壇者
シンキングデータ株式会社 営業責任者
土川 真幸氏
ワンダープラネット株式会社 執行役員 VPoE 兼 EDMO室長
開 哲一氏
セッション概要
10:00~10:45 東京会場 UDX Theater
おすすめの職種:プロデューサー / ディレクター、プランナー、プログラマー(クライアント)
C-2「韓国でのゲームアプリへのアビュージング行為とその対策」NHN テコラス
NHN テコラスは、AWS総合支援サービス「C-Chorus」を提供しており、AWSを活用したゲーム/アプリのインフラ運用を支援しています。
本セッションのテーマは、韓国でのモバイルゲームにおけるアビュージング行為・チート利用などのセキュリティ侵害について。モバイルゲーム市場の現状やアビュージング行為の目的、ゲームサービス全体にもたらす影響を交えながら説明します。また、実際に起きたアビュージング行為事例とともに、ゲーム会社がどのような対策を講じるべきなのか、同社のノウハウの紹介するとのことです。
登壇者
NHN Cloud Director of Security Unit
パク・イルジン氏
セッション概要
11:00~11:45 東京会場 UDX NEXT2
おすすめの職種:プログラマー(クライアント)、デザイナー(2D/3D)
A-5「マイクロソフトのAIソリューションをゲーム開発・運用に活用するための虎の巻」日本マイクロソフト
ゲーム開発においてもその活用の可能性が注目される、ChatGPTなどの生成AI。先日にはUnityがAI活用の開発ツール「Unity Sentis」「Unity Muse」クローズドベータ版を発表しました。
日本マイクロソフトのセッションでは、OpenAIの言語モデルを活用した生成AI活用サービス「Azure OpenAI」について、開発者イベント「Microsoft Build」 で発表された最新の情報などを交えながら、実際のゲーム開発や運用への導入方法等を例示します。
その他にも、音声合成技術についての利用など、よりクリエイティブな業務に集中できる開発を目指すための「AI」の可能性を紹介するとのことです。
登壇者
マイクロソフトコーポレーション リテール&コンシューマーグッズ・ゲーミングシニア カスタマーソリューションズ アーキテクト
下田 純也氏
セッション概要
15:00~15:45 東京会場 UDX NEXT1
おすすめの職種:プランナー、プログラマー(クライアント)、サウンド
B-6「Unreal Engine 5.2 注目機能の紹介」エピック ゲームズ ジャパン
先日正式リリースされたUnreal Engine 5.2には、様々な新機能の搭載、改善が行われました。
本セッションでは、それらの中から特に同社がオススメしたい機能について紹介。なお、RenderingとPCG(Procedural Content Generation Framework)に関してはこの次の講演「Unreal Engine 5.2 アップデート ~ Rendering/PCG ~」(17:45~18:30)にて紹介・解説するとのことです。
登壇者
エピック ゲームズ ジャパン
岡田 和也氏
エピック ゲームズ ジャパン
鈴木 孝司氏
セッション概要
16:00~16:45 東京会場 UDX Theater
おすすめの職種:プランナー、プログラマー(クライアント)、デザイナー(2D/3D)
■開催概要
大阪 | 東京 | |
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名称 | Game Tools & Middleware Forum 2023(GTMF 2023) | |
日時 | 2023年6月30日(金) | 2023年7月4日(火) |
会場 | コングレコンベンションセンター | 秋葉原 UDX GALLERY |
想定来場者数 | 500名 | 1,000名 |
参加費 | 来場無料(要事前登録) | |
対象者 | ・ゲーム開発者 | |
主催 | GTMF 運営委員会 |