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ゲーミフィケーション事業を展開するセガ エックスディー(SEGA XD)は、ゲーミフィケーションカオスマップ編集委員会を組織し、同委員会にて国内ゲーミフィケーション事業者198社をまとめた「国内ゲーミフィケーション業界カオスマップ 2023年度版」を制作、公開したと発表しました。
ゲーム以外の物事・サービス等にゲーム要素を応用し利用者の意欲向上や組織のロイヤリティー強化を図るゲーミフィケーション。今回のカオスマップは、日本国内のビジネスパーソンに対して、広く「ゲーミフィケーション」の有用性とゲーミフィケーション業界そのものの認知拡大を目的に制作・公開したとのことです。
「国内ゲーミフィケーション業界カオスマップ 2023年度版」PDFダウンロードサイト:https://segaxd.co.jp/PgQeBX4ZZHmP/gamification_chaosmap_2023.pdf
セガ エックスディー、「国内ゲーミフィケーション業界カオスマップ 2023年度版」を公開
カオスマップ制作の趣旨
「ゲーミフィケーション」の概念は、2010年ごろに欧米を中心に広まり、日本でも一時期盛り上がりをみせました。2020年以降、DXや顧客体験がビジネスで重要視される昨今の時世もあり、有用性が再認識されています。企業、市場および消費者調査を得意とするThe Business Research Company(ザ・ビジネスリサーチカンパニー)によると世界のゲーミフィケーションの市場全体は、2027年には464億4,000万米ドルに達すると予測(*)され、世界のビジネスシーンにおいて、新潮流の1つになりつつあります。
(*)ゲーミフィケーションの世界市場レポート2023年3月。
そこで、日本のビジネスパーソンに対して広く「ゲーミフィケーション」の有用性と、日本国内のゲーミフィケーション業界そのものの認知拡大を目指して、本カオスマップを後述する本委員会メンバーと制作し、この度公開しました。本カオスマップは、国内向けに事業を行っているゲーミフィケーション事業者、計198社を選定し、14のカテゴリーに分類しました。皆さまの事業や経営課題・解決したい社会課題にあったパートナー選定の一助になれば幸いです。
本カオスマップにおける「ゲーミフィケーション」の定義
日本ゲーミフィケーション協会の定義「『ゲーム要素』を活用して(ゲーム外の)やる気を高めるもの」と経済産業省GDX人材育成事業での採択定義「ゲームの性質を踏まえた利活用」を踏襲しました。補足としてガートナーの定義「ゲームのメカニズムを非ゲーム的な分野に応用することで、ユーザーのモチベーションを高めたり、その行動に影響を及ぼしたりする幅広いトレンド」も含意して検討を進めました。更に目的に沿ってゲーミファイ(*1)やシリアスゲーム(*2)など狭義の定義ではゲーミフィケーションと区別される要素も上記の定義に従って本カオスマップへ加えています。
(*1)ゲーミファイ:サービスや事業、チャネルそのものをゲームそのものに変えてゲーム化すること。
(*2)シリアスゲーム:ゲーム内にメッセージや学びのエッセンスを入れ、教育や防災、ヘルスケアなどの社会課題の実態や解決・改善活動を疑似体験するもの。
掲載した事業者の分類基準と改定事項
本カオスマップでは、委員会で独自に設けた3点の基準を満たす事業者のみを掲載しています。
日本国内に向けた事業を行っていること
ゲーミフィケーションの上記カテゴリーに分類可能なソリューションやサービスをホームページ上に記載している、または本委員会が有償提供を事実確認できている事業者であること
本カオスマップの趣旨について、本委員会メンバーから疑義がでない事業者であること
各社のカテゴリーは法人間で取引する企業「BtoB」と最終的に生活者やエンドユーザーにサービスを提供する事業者「BtoC,BtoBtoC」に二分割し、同カテゴリー内でも提供サービスの特性や業界ごとにセグメントしています。また、今年度より企業ロゴをクリックすると事業者のHPに移動できるように改定しました。
ゲーミフィケーション活用アイデア量産コマンドの提供
本カオスマップ制作の目的の1つに「より多くの日本の事業者にゲーミフィケーションを活用してもらう」ことをあげています。ゲーミフィケーションを自社事業への導入をイメージしてもらうための補助ツールとして、対話型AIから、自身の事業にゲーミフィケーションを活用したアイデアを抽出するコマンドを本委員会から提供します。本カオスマップとあわせて、ぜひゲーミフィケーションの可能性を体験ください。
※使用方法については、「ゲーミフィケーション活用アイデア 量産コマンド」の説明書きを参照。
【入力雛形】
あなたは独創的な発想を持った実績ある連続起業家です。ゲーミフィケーションを用いて自社のビジネスをよりよくしたいと考えています。以下の制約条件に従って、顧客のインサイトを捉え、ビジネスアイデアをプロフェッショナルな視点で5個提案ください。
- 自社ビジネス:●●
- アイデア名:
- アイデア詳細(300文字程度):
- どういう思考プロセスでこのアイデアを考えたか:
- 区分け(以下14の選択肢から最適なものを1つ選択):
①BtoBソリューション(体験型研修)
②BtoBソリューション(専門知識型研修)
③BtoBソリューション(自己啓発・コミュニケーション)
④BtoBソリューション(業務支援・ゲーミフィケーションツール提供)
⑤BtoB受託(受託・DX)
⑥BtoB受託(コンサルティング)
⑦BtoC,BtoBtoC(リテール)
⑧BtoC,BtoBtoC(ヘルスケア)
⑨BtoC,BtoBtoC(SDGs・ESG全般)
⑩BtoC,BtoBtoC(防災)
⑪BtoC,BtoBtoC(幼児教育)
⑫BtoC,BtoBtoC(学校教育)
⑬BtoC,BtoBtoC(生涯学習)
⑭BtoC,BtoBtoC(シリアスゲーム)
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本カオスマップについての解説ウェビナーの開催
本カオスマップ制作の背景や概要、その活用や昨年からの変遷、今後の展望を本委員会メンバーから解説するイベントを開催します。
テーマ:国内ゲーミフィケーション業界カオスマップ 全体解説とその活用について
※カオスマップ(業界問わず)の基本的な制作方法についても解説予定。日時:2023年10月13日(金)17時~18時
開催形式:ZOOM経由でのオンラインセミナー(ウェビナー)
参加費:無料
登壇者(予定・敬称略):
セガ エックスディー 取締役 執行役員CSO 片山智弘
conecuri 代表社員 高橋龍征
遭遇設計 代表取締役社長 広瀬眞之介申込みURL:https://peatix.com/event/3708682/view?k=74bb14b33a35bd7eb56a71414367dddb331b9c56
上記ウェビナー以外にも本委員会メンバーにてゲーミフィケーション業界に貢献する事業活動を鋭意実施する予定です。本委員会メンバーの講演会やイベント、セミナーも別途企画しますので、その際は追ってご案内します。
ゲーミフィケーションカオスマップ編集委員会の構成
本カオスマップの監修は以下メンバーにて行いました。
■委員会メンバー(氏名の五十音順・敬称略・メンバー間の役職なし)
社名・組織名 | 役職 | 氏名 |
---|---|---|
セガ エックスディー | 取締役 執行役員CSO | 片山智弘 |
日本ゲーミフィケーション協会 | 代表理事 | 岸本好弘 |
ゲーム・フォー・イット | 代表取締役社長 | 後藤誠 |
conecuri | 代表社員 | 高橋龍征 |
エーテンラボ | 代表取締役CEO | 長坂剛 |
遭遇設計 | 代表取締役社長 | 広瀬眞之介 |
インターラクト | 代表取締役 | 平林久和 |
委員会事務局:セガ エックスディー
本カオスマップに関する問い合わせについて
本カオスマップは、本委員会が独自に制作をしており、網羅性や正確性を完全に担保するものではありません。また、使用した各社のロゴに問題がありましたら、大変お手数ですが、下記までご連絡ください。本委員会メンバーおよび本委員会事務局へ共有し対応します。
連絡先:セガ エックスディー 広報 e-mail pr@segaxd.com
セガ エックスディーについて
セガ エックスディーは、ゲーミフィケーションで企業や社会の課題を解決するゲーミフィケーションカンパニーです。当社は、人々を夢中にさせるゲーミフィケーションメソッドを中心とした技術やデザイン、世界観をつくる力と、日々研究開発を進めるAR/VRなどの最新テクノロジーを掛け合わせ、人々の“感情を動かす”ノウハウを強みに、事業戦略から大規模開発・プロモーションまで、一気通貫で企業課題・社会課題の解決に取り組んでいます。
公式サイト:https://segaxd.co.jp/