Valve社は、人気eスポーツタイトル『Dota 2』の公式世界大会「The International 2024」において、ゲーム内での全ての広告および協賛表示を禁止すると発表しました。この決定は、プレイヤーと試合自体に焦点を当て、視聴者がより没入感のある観戦体験を得られるようにすることが目的とのことです。
これまでThe Internationalでは、チームバナー、ベースロゴ、プレイヤー名タグなどを通じて、スポンサー企業の広告が試合中に表示されてきました。しかし、近年これらの機能が本来の目的であるチームやプレイヤーのアイデンティティを示すためではなく、広告プラットフォームとして使用される傾向が強まっていました。
Valve社の声明によると、「The Internationalの中心はコミュニティにあります。短編映画を作る人、コスプレ衣装やTシャツをデザインする人、そして観客席（あるいは自宅のソファ）から好きなチームやヒーローを応援する全ての人々です。しかし、試合が始まれば、ゲーム自体とプレイヤーたちの勝利を懸けた戦いにフォーカスが当たるべきです」と述べています。
The International 2024はデンマークで開催され、開幕まで数週間となっています。会場で直接観戦する人も、オンラインで視聴する人も、より純粋な競技としてのDota 2を楽しめることになりそうです。
この決定に対するプロチームや選手、スポンサー企業の反応は現時点で明らかになっていません。大会の収益構造や、チームの収入源にどのような影響があるかも注目されます。
