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KADOKAWAとソニーグループは12月19日、戦略的な資本業務提携契約を締結し、KADOKAWAが2025年1月7日に実施する第三者割当により、ソニーが約500億円でKADOKAWAの新株式12,054,100株を取得することに合意したと発表。これによりソニーは、2021年2月に取得済みの株式とあわせて、KADOKAWAの筆頭株主となります。
◆ソニーがKADOKAWAの筆頭株主に
両社はこれまでもさまざまな協業を行ってきましたが、本件を通じて両社の保有するIP価値のグローバルでの最大化に向けた連携をさらに強化し、コンテンツ領域での共同出資の検討や、新たなクリエイターの共同発掘、両社のIPのさらなるメディアミックスの共同推進など、より幅広い、踏み込んだ協業を進めていくとのこと。
今後はKADOKAWAのIPのグローバルでの実写映画・ドラマ化やアニメ作品の共同制作、KADOKAWAのアニメ作品のソニーグループによるグローバル流通の拡大、KADOKAWAのゲームのパブリッシングのさらなる拡大、バーチャルプロダクションの促進と普及のための人材育成などについて、具体的な協業の取り組みを議論していくといいます。
■KADOKAWA取締役 代表執行役社長 CEO 夏野 剛氏のコメント
今回のソニーとの資本業務提携契約の締結を大変嬉しく思います。本提携により、当社のIP創出力がより一層強化されることに加え、グローバル展開にかかるソニーの支援を得ることでIPのメディアミックスの選択肢がさらに増えるとともに、世界中のより多くのユーザーにIPを届けることができるようになり、当社IPの価値最大化と中長期での企業価値向上に大きく寄与するものと確信しています。ソニーとの協業の取り組みが世界市場で大きな成果を上げられるよう、尽力してまいります。■ソニーグループ代表執行役 社長 COO 兼 CFO 十時 裕樹氏のコメント
今回の資本業務提携により、当社は、ライトノベルやコミックに代表される出版・書籍、ゲーム、アニメなど、多彩なIPを安定的に創出しているKADOKAWAの筆頭株主となります。KADOKAWAの豊富なIPおよびIP創出のエコシステムと、アニメやゲームをはじめとした、幅広いエンタテインメントをグローバル展開してきたソニーの強みとを組み合わせることで、IP価値最大化を目指すKADOKAWAの「グローバル・メディアミックス」ならびに、ソニーの長期ビジョン「Creative Entertainment Vision」の実現に向けて、緊密に連携していきます。