投資アナリストでEpyllionのCEOでもあるMatthew Ball氏は、2025年のゲーム業界の現状をまとめたスライド「State of Video Gaming in 2025」の初期版を公開しました。
業界全体での成長は停滞気味…一方のPCゲーム市場は売上を伸ばす
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「State of Video Gaming in 2025」ではIDG(International Data Group)、Newzoo、Circanaといった市場調査会社のデータを取り入れつつ作成された200ページ以上のスライド形式のレポートで、世界的なゲーム業界全体の市場の動きをまとめています。
レポートによるとゲーム業界は2011年から2021年の10年間に大きく成長し、支出は800億ドルから2000億ドルと右肩上がりの記録を示しています。一方でここ数年の収益の成長は横ばいの状態で停滞しており、それに伴ってリスクを回避するべく投資も停滞しているといいます。
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しかし悲観的な見通しばかりというわけでもなく、PCゲーム市場の収益の割合が継続的に成長するなど明るい傾向も見られ、モバイル向けのコンテンツに次いで大きなコンテンツとなっています。
モバイルを除いたコンテンツでの割合に着目した場合、PCのシェア率は2004年に29%だったものの、20年間で53%まで成長するなど過半数を占めるようになったほか、コンソールは2021年頃から停滞気味となっています。
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また、スライドではPCゲームが成長を続けている要因は「コンソールのエコシステムと比較した場合、さまざまなアドバンテージがある」ことだといいます。
例として、「ライブラリへのアクセスやソフトの後方互換性」、「Webブラウザや配信ソフト、コミュニケーションアプリなどを同時に使用できるマルチタスク能力」、「“早期アクセス”タイトルをプレイできる」といったものなどが挙げられています。
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ただし、市場におけるPCとコンソールのシェアはどちらが優位かという部分については、「調査や追跡を行う機関によって見解が異なる」と、Ball氏は海外メディアPC Gamerの取材に対して回答しています。
今後のゲーム業界の支出と成長に関するセクションでは『GTA6』の価格にも言及
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スライドの「How Player, Playertime, and Player Spend Might Return to Growth」というセクションでは、停滞気味なゲーム業界の支出が再び成長に転じるための分析や見解を示しています。
そのなかには「Switch 2」「AI」「AA/AAA Mobile Gaming」など興味深いエッセンスが紹介されているとともに、「GTA VI Pricing」という項目も。
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Ball氏は「テイクツーは『GTA6』の価格を80ドルから100ドルに設定する希望がある」としており、それによってゲームソフトの「価格の壁」が打ち破られるという予測をしています。これにより、他社も追従してソフトの価格を上昇させることができるかもしれない、とのことです。
また、『GTA6』の存在はさまざまな面でコンソール市場、または業界に影響を与えるとの見通しが立てられています。
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Matthew Ball氏のレポート「State of Video Gaming in 2025」の初期版はこちらより全文を確認可能です。