米フロリダ州の10代の少女がDiscordおよびRoblox(ロブロックス)経由で、性的虐待と搾取の被害を受けたとし、両社を訴えたと海外メディアPolygonが報じました。
過去にも類似訴訟、未成年保護の課題
108ページに及ぶ訴状によれば、当時12歳の少女は両親の許可の元、ユーザー作成のゲームのプレイや購入が簡単にできるアプリ「ロブロックス」を使い始めました。
しかし数年後、ロブロックスおよびDiscordを通じて年上の男性ユーザーが少女に性的な写真や動画を送るよう強要、送った写真をさらに利用して搾取していることを、少女の父親が発見しました。少女は性的搾取を受けたことで重度のうつ状態となり、成績低下や引きこもり、自傷行為、自殺を図るなどの行動が見られるようになったとしています。
訴状は全体的にプラットフォーム運営会社の体制を批難するものになっており、ロブロックスにおいて性犯罪者が未成年者に接触できてしまう状況を問題視するほか、若年層の利用を制限するためのDiscordの年齢確認が実質上機能していないと指摘しています。
Polygonの取材に対しロブロックスの広報担当者は、係争中の訴訟につきコメントはできないとしつつも「児童保護は最優先事項であり、強力なフィルタリングや人によるモデレーションチームなど多大なリソースと技術を投入し、不適切なコンテンツや行動の検出・対処を行っています」とし、安全対策を継続的に改善している旨の声明を行っています。