セガサミーホールディングは平成22年3月期の第1四半期業績を発表しました(4月1日〜6月31日)。いずれのセグメントでも特筆した製品投入がなく、減収ながら損失幅は前年同期に比較して抑えられました。売上高は604億6100万円(前年同期比-19%)、営業損失は78億2000万円、経常損失は80億円、純損失は102億9300万円という結果でした。なお、セガなどにおける開発中ゲームタイトルの経理処理に関して変更があり、費用を発生時に原価計上するのではなく、仕掛品としておき期末に処理する形に改められています。コンシューマ事業は売上高180億円、営業損失50億円となりました。主要タイトルでは、マルチプラットフォームで発売した『Virtua Tennis 2009』が北米・欧州で79万本、Wiiの『The Conduit』が米国で15万本、PSPの『初音ミク -Project DIVA-』が9万本などで計265万本を販売。地域別では日本が53万本(4タイトル)、米国が99万本(6)、欧州が112万本(7)となっています。研究開発費の削減を進めていて、Q1は58億円と前年同期の99億円から半減しました。今期は『ぷよぷよ7』『マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック』『BAYONETTA』などを投入します。アミューズメント施設運営では売上高141億円、営業損失1億円。既存店売上は96%と高い水準でした。新規出店1店舗に対して25店舗を閉鎖していて、収益性の低い店舗の閉鎖を今後も続けるとしています。機器販売も主力製品がなく、売上高78億円に対して営業損失12億円という結果でした。主力である遊技機事業も新製品の投入がなく、売上高120億円、営業損失10億円という結果でした。Q2には今期の主力の一つである「パチスロ交響詩篇エウレカセブン」(パチスロ)や「ぱちんこCR宮廷女官チャングムの誓い」(パチンコ)といった製品を投入、挽回を目指します。
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