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セガサミーホールディングスの2025年3月期第2四半期累計(2024年4月1日~2024年9月30日)は、計画に対して順調な進捗を見せています。
『Total War』シリーズのダウンロードコンテンツ販売やサブスクリプション売上が好調に推移。セガは前期に欧州における構造改革を実施しており、FPSタイトル『HYENAS』を含む一部タイトルの中止やタイトル資産価値の再評価などを行って特別損失178億円を計上しました。今期は上半期の減価償却負担が42億円程度軽くなっています。2Q単体(2024年7月1日~2024年9月30日)では為替差損を出しているものの、1Q(2024年4月1日~2024年6月30日)は17億円の為替差益を出しました。
下期は『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』(2024年10月25日発売)など新作の業績貢献に期待ができます。
買収したRovioが業績伸長に寄与
2025年3月期第2四半期累計の売上高は前年同期間比4.5%減の2,116億円、営業利益は同18.1%減の328億円でした。今期は通期の売上高を前期比5.1%減の4,450億円、営業利益を同22.2%減の450億円と予想しており、売上高の進捗率は47.6%、営業利益は72.9%となります。
※セガは2025年3月期から新たな会計基準を適用しており、増減率は同じ会計基準を2024年3月期の数字に遡及適用したもの。
前期における上半期時点の通期予想に対する進捗率は売上高が46.7%、営業利益が66.0%でした。前期は期首の通期計画に対して、売上が1.3%、営業利益は5.3%それぞれ下回って着地しています。
今期は減収、営業減益の予想を出しているものの、前期を上回る勢いで進捗しています。