Unreal Engineは世界的に著名なゲームエンジンで、これまでに『Gears of War』『Mass Effect』『Tom Clancy's EndWar』『Unreal Tournament』など数多くの作品で採用されてきました。しかしながら日本国内での採用実績は『ラスト レムナント』や『ロストオデッセイ』など極一部に限られています。新しく設立された日本法人はこの日本市場にテコ入れを図り、新しく発表されたiPhoneなどスマートフォン向けラインナップも含めたUnreal Engineの普及を目的としたものです。昨年末にエピック・ゲームズ・ジャパン合同会社が設立され、代表にはマイクロソフトでXbox事業に携わった河崎高之氏が就任。年明けには実際にUnreal Engineでのゲーム開発に深く関わった経験もある下田純也氏も加わりました。既に主要なパブリッシャーやデベロッパーとの話し合いを初めているそうです。大型ゲームエンジンという印象も強く、"バジェットの大きな大作ゲームでしか採用できないのでは?"というイメージもありますが、河崎氏によれば「ライセンス形態は柔軟で初期費用を厚めにするか、ロイヤリティを厚めにするかタイトルによってご相談させていただいている」とのこと。"高い"というイメージは、本数が見込める大作ソフトが前払いの初期費用を厚くしている事から来ているのではないかということです。実際には予算規模の小さなXbox Live ArcadeのようなゲームでもUnreal Engineの採用実績はありますし、十分に採算の取れるレベルから利用可能だということです。1つのゲームエンジンを自社で構築する手間とコストを考えると日本でもこうしたゲームエンジンの普及は進んでいきそうです。ちなみに現状、国内ではカプコンとグラスホッパー・マニファクチュアでUnreal Engineを用いたプロジェクトが進行中とのこと。エピック・ゲームズ・ジャパンでは4月にお披露目となる発表会を開催予定で、更に今後の展開などが明らかにされるものと思われます。
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