独立系調査会社のTIWは、12月10日付けのレポートで、ディー・エヌ・エー(DeNA)のレーティングについて「1(Positive)」の継続としました。足元の業績は、過年度に見られた収益の伸び率が低くなるフェーズであるうえ、公正取引委員会の見解も不明であるため、株価が足踏みする可能性は否定できないものの、DeNA経営陣の成長へ向けたビジョンと実行力は明確である、と高く評価しています。成長の鍵となるのは海外部門。先の米国ngmocoの買収により、海外での収益拡大への道筋が拓けたとTIWは考えているそうです。海外のモバイルコンテンツは、スマートフォンを中心に成長すると見られ、ngmocoはその分野で実績が豊富なだけでなく、EAで実績をあげたニール・ヤング氏など海外の知見や、登録ユーザー数1200万人の「plus+Network」を手に入れたことが大きいとのこと。2011年前半を目処に投入するゲーム開発エンジン「ngGame」と合わせ、内製ゲームの収益化やオープンゲームの収益化、ユーザーの囲い込みと深堀りという歯車がかみ合わさり、国内外で収益増が図れるとみているようです。またTIWでは、現状のngmocoは赤字企業であり、利益貢献は2013年3月期からになる予想しています。なお、公正取引委員会による立入検査の影響については、検査に至った理由が、コンテンツプロバイダーに「GREE」との契約を結ばないように働きかけたこと、自社と契約を結ぶよう強要していた疑いがある模様。ただ、詳細は不明であるため、業務停止に至るか、制裁金の額などの判断は現状ではし難い状況にあるとコメント。どちらにしても、短期的な株価へのインパクトは避けられない、としています。
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