社内のトラブルで幹部二人が退社、後を追うようにベテランスタッフが次々と離脱し、最終的にライバルメーカーの下で新スタジオ結成という事態に発展していたInfinity Wardに関連し、アクティビジョン・ブリザードは、4億ドルの損害賠償を求めてエレクトロニック・アーツを起訴しました。アクティビジョンがロサンゼルスの上級裁判所に提出した39ページにも及ぶ訴状の内容によると、EAは早くて2009年の7月頃から、アクティビジョンとの契約期間が2年以上も残っているのに関わらず、Eメールや代理人を介してInfinity Wardの幹部Jason West氏とVince Zampella氏に接触。2009年8月には、プライベートジェットを用意してサンフランシスコ近辺にあるEA CEOのJohn Riccitiello氏の自宅に二人を招待すると、秘密のミーティングを行って引き抜きを働きかけたとのこと。アクティビジョンはこれらの行為が不当競争や受託者義務違反に当たり、EAがInfinity Wardとの契約を意図的に妨害していたと主張。結果的にInfinity Wardスタジオの分裂や「Call of Duty」フランチャイズの脱線を招き、企業に深刻な被害を及ぼしたと訴えています。今年3月、現Respawn EntertainmentのJason West氏とVince Zampella氏は、『Modern Warfare 2』のロイヤリティーが支払われず不当に解雇されたとしてアクティビジョンを訴え、アクティビジョンも二人に対して逆訴訟を起こしていましたが、今回はEAに矛先が向けられた全面対決とも言える構図になりつつあるようです。
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