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こんにちは!本日はフランスの英語学習サービス「English Attack!」をご紹介します。
English Attackは、昨年2010年のTNW(TheNextWeb)のカンファレンスに登場した話題のスタートアップ企業です。(TNW2010の動画はこちら)
このサービスは、楽しく英語を学習出来る環境を作り上げ提供できている秀逸なサービスです。
というのも、ターゲット選定、コンセプトが実に挑戦的でありながら、見事にゲーミフィケーション要素を盛り込むことで、難関をクリアしているからです。
【予備情報】
サービスのターゲット:
「English Attackはエンターテイメントをこよなく愛する10代〜20代の若者がターゲット」
ターゲットの特徴:「柔軟性のないテキストが嫌い」、「ゲームが大好き」、
「ソーシャルネットワークを使いこなし」、「オンラインコンテンツにお金を払いたがらない」
目的:「無料で言語を学べる環境」に、彼らが既に親しんでいる、「インタラクティブ」で
「ソーシャル」で「ゲーム性のあるコンテンツ」を取り入れ「楽しく英語を学習できる環境を作り上げ提供する」
料金:基本無料(課金要素があります)
本当に、楽しみながら英語を学べるのでしょうか?
English Attack!にトライして徹底検証をしてみます!
1:サービス利用を開始
「English Attack!」にアクセスしたら、会員登録をしましょう。
Facebookコネクトを利用すると、簡単に会員登録することができます。
2:学習コンテンツ
学習コンテンツは3つのカテゴリーから選択することができます。
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VIDEO BOOSTER(動画学習コンテンツ)
YouTubeにアップされている動画から、英語教材化された動画問題が作られ出題されています。
この動画は、日替わりで毎日違う内容を選ぶことができ、飽きがなく学習できるよう工夫が施されています。
PHOTO VOCAB(写真学習コンテンツ)
日常のシーンや風景の写真がアップロードされ、カーソルを合わせると正しい英語のスぺルが表示されます。ビジュアルからスペルを覚えていくので、イメージに紐づけて暗記ができ覚えやすくなっています。
GAME CALLENGE(ゲーム学習コンテンツ)
複数のゲームから英語を学習できるコンテンツが充実しています。
ゲームの内容
SPEED PIX:
乗り物の絵や標識を正しいスペルと組み合わせて、車を速くゴールさせるます。
WORD RESCUE:
写真の内容通りのスペルをタイピングで入力、穴を塞ぐことで船を沈めないようにする。
Say What?:
英語の歌を聴きながら、歌の歌詞が抜けている箇所をタイピングで埋めて正しい歌詞にする。
VERB DASH:
問題が表示され、正しいスペルをタイピングして走ることでマラソン競走に勝ちます。
Snap Mania:
クロスワードパズルのように、抜けている箇所に文字を入れ正しいスペルを完成させます。
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3:英語学習を始める
さきほどご説明しました「Video Booster」で学習を進めます。
「English Attack!」で最も英語学習できる内容が充実したコンテンツですので、こちらを中心に見ていきましょう。
大体の流れを図にしてみました。
3-1:初心者が継続しやすくなる仕掛け
学習を始めると、段階的に以下のステップを踏みながら進行していきます。
それぞれの遊び心ある、コンテンツが表示されていますが、すべてに共通することがあります。
それは、解答した結果により正解と不正解を素早く、そして何故間違えたのかをすぐに教えてくれることです。
また、小さなことかもしれませんが、画面上のステップが少しずつでも進んでいくことで達成感を与え?積み重ねた結果を確認していけるところがよく出来ています。
※途中で問題を諦め離脱するとポイントは貰えません。
STEP1:
動画再生英語の学習に使われるテーマの動画を再生します。
STEP2:Survival Test
動画中に出てきた会話から、どのような会話をしていたかを選択肢で解答します。
STEP3:Listening Lab
動画中の会話内容に沿って、正しい言葉を文章の中に埋めていきます。
STEP4:Quiz Challenge
何故そうなったか?など動画中の言葉を聴きとり、背景や意味を理解できているかの問いかけ問題へ解答します。
STEP5:Grammar Jungle
問題に対して「正しい」、「正しくない」の2択で解答をしていきます。
STEP6:Vocrad Academy
解答欄の上部にある英語のスペルをドラックして、空いている場所に埋めていきます。
STEP7:Game Attack!
最終の問題です。ここでは「GAME CALLENGE」のゲームの1つである「Game Attack!」をプレイします。
4:勉強の総合結果発表
ついに結果発表です、実は淡々とゲームをするように問題に答えていたのですが
解答結果(正解率、かけた時間、etc.)など様々な要素により、どの傾向の英語学習能力が得意なのか不得意なのかを分析しています。
5:バッジ獲得
結果が発表されたら、問題への挑戦回数、成績、その他理由によりバッジを獲得することができます。
そして、バッジ獲得後にはMyページやTOPページで、いつ獲得したバッジなのか・獲得したバッジの数を確認することができます。
「English Attack」ですが、バッジの概念はありますがあえてレベルという見せ方を控えています。
代わりに、バッジの獲得数に応じて他人から見えるプロフィールカードの絵と色がだんだんと変化していく仕組みが取り入れられています。
これがFishmenのバッジとプロフです
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こちらがバッジをコンプリートした上級ユーザーのプロフです
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ここでも、初心者→中級者→上級者とレベルではなく視覚的に相手の熟練度を確認できる仕組みが活かされていますね!
その他:課金要素
実は、この「English Attack」には、コンテンツを全開放するために「BOOSTER PASS」というものが必要です。
パスを有効にするためには「Booster Coins」を使いActiveを実行します。※デフォルトで1000あり、問題を正解するごとに貰えます。
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実行すると、残り制限時間付きのタイマーが出現して時間以内にコンテンツの利用を促す仕組みがよくできています。
ちなみに、ポイントがなくなった場合、ペイパルでのポイント購入、アンケート調査サイトに登録後のポイント付与など
リワードも充実しており、ポイント獲得誘導ができていますね。
【English Attack!のGamification要素まとめ】
インタラクティブ×フィードバック×バッジ付与の相乗効果でフロー体験に引き込み、
モチベーションを維持したまま学習を続ける仕組みが出来ている。
(1)英語の動画問題(Video Boosters)への解答を行うと、
問題の答えが表示され、正解したところと間違えたところ即時に教えてくれます(インタラクティブ)。
(2)問題に正解することで、ポイントの付与と解答した問題のジャンルごとの正解率で、
個人の得意・不得意な分野を提示、強化すべきポイントを提示してくれます(フィードバック)。
(3)問題に挑戦した回数、継続した英語のレッスンを行うことで、バッジを貰う
(バッジ付与)ことができます。毎日違う問題に挑戦する・解答内容へのフィードバックが貰えることに
バッジを組み合わせることで、先生(犬?)から「よくできました」のハンコに近い意味でバッジを貰うことができ、小さな達成感、喜びを味わい次第にそれが快感になってやみつきになる(フロー体験)ところがよくできています。
これを繰り返すことで、「あれ!私なんかちょっと英語できてきたかも?」と嬉しくなってしまうところが素晴らしいですね!
なんかこれなら続けられそうな気がしてきました。
そろそろTOEICの試験間近なので、みなさんもEnglishAttack!でパワーアップしてみませんか!?
それでは、次回の記事でお会いしましょう!この記事は英語が苦手な「Fishmen」よりお届けいたしました。
■著者紹介
深田浩嗣(ふかだこうじ)
株式会社ゆめみ(代表取締役 社長)。1976年京都生まれ。京都大学大学院情報学研究科在学中2000年1月に株式会社ゆめみを設立。高い技術力を駆使し、モバイルEC、メール配信、大規模CRMの開発やソーシャルゲームプロバイダなど「モバイルを戦略的に使うためのコンシェルジュ」として、モバイルインターネットサービスの企画・開発・運営を手がける。ゲーミフィケーションの詳細はコチラ。公式ブログほか、Twitterはコチラ。facebookはコチラです。