ソニーは、2012年度の連結業績を公開しました。ソニー全体の売上高は、6兆8008億円(前年度比4.7%増)になりましたが、ゲーム分野では、売上高が7,071億円(前年度比12.2%減)となり、この大幅な減収は為替の好影響があるものの、主にPS3・PSPハードウェア・ソフトウェア、ならびにPS Vitaハードウェアの販売数量の減少が原因としてあげられました。なお、前年度の為替レートを適用した場合15%の減収となります。営業利益は、17億円(前年度比94.1%減)となり、前述の PSPハードウェア・ソフトウェアの減収、ならびに2013年2月に日本で実施した PS Vita の戦略的価格改定の影響の影響が大きいようです。それでは、ハードウェア・ソフトウェアの販売減少を具体的に見ていきます。据置型ハードウェア(PS3・PSP)は1,650万台(前年度比8.3%減)でソフトが15,390万本(前年度比6.4%減)、携帯型ハードウェア(PS Vita・PSP)は700万台(前年度比2.9%増)でソフトが2,880万本(前年度比10.5%減)となりました。なお、ゲーム分野の今後については、2013年度にPS4を導入する予定であり、これにより大幅な増収が見込まれています。営業利益については、増収による改善要因があるものの、PS4導入にともなう研究費や広告宣伝費の増加によりほぼ前年度並みが見込まれます。ハードウェア・ソフトウェアの年間売上台数の見通しに関しては、 据置型ハードウェア(PS3・PSP)が1,000万台、携帯型ハードウェア(PS Vit・PSP)が500万台と設定しました。今回、前年度と比較して大幅な減少となってしまったゲーム分野ですが、PS4がどれほどの利益をもたらすのか関心が集まります。
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