ソニー・コンピュータエンタテインメントは、現地時間2013年5月15日、英国シルバーストーン・サーキットで開催された「グランツーリスモ」15周年記念イベントにおいて、シリーズ最新作となる『グランツーリスモ6』を発表しました。対応機種はPlayStation 3専用となり、2013年冬のリリースを目標に、山内一典氏率いるポリフォニー・デジタルが開発を進めているとのこと。最新作の発表に伴い、『グランツーリスモ』シリーズの全世界累計販売数(SCEから販売店等に引き渡された数量)が7,000万本を、『グランツーリスモ5』は1,000万本を突破したことが報告。全世界向けに一斉公開されたリリース文によると、『グランツーリスモ6』では「リアルドライビングシミュレーター」としてコアシステムの刷新が計られ、新たな物理シミュレーションエンジンとコンパクトかつ高速なゲームエンジンの搭載により、レスポンスの優れたゲーム体験が実現。さらにスマートフォンやタブレットといったマルチデバイスに展開したことで、コミュニケーション機能が最大限に生かされているそうです。気になる収録車種ついては、前作『グランツーリスモ5』の全車種はもちろんのこと、新たなヒストリックカー、ロードカー、最新のレースカーが加わり、発売時の収録車種は1,200台以上。「ほぼ全ての車種」に合計数千種類ものエアロパーツやカスタムホイールが提供される予定で、ユーザーは前例のないレベルで自由なカスタマイズが楽しめるのだとか。一方、収録コースも、『グランツーリスモ5』の全コース収録に加え、発表会場に選ばれたシルバーストーン・サーキットを含む全7つのロケーションが新たに追加され、合計33種類のロケーションが用意。これら収録車種やコースは、ゲーム発売後も継続的にダウンロードコンテンツとして提供していく計画が表明。他にも注目要素として、数10km四方の広大な景観の中で自在にコースを生成できるというグレードアップしたコースメーカー機能、ドイツのKWオートモーティブ社や横浜ゴム株式会社をはじめとするテクニカルパートナーの開発協力などが挙げられています。以下は、開発を指揮するシリーズプロデューサー山内一典氏のコメント。“最初の『グランツーリスモ』が出てからもう15年が過ぎたかと思うと感慨深いです。当時からは様々な事情が大きく変わっていますが、『GT6』でも私の夢は更に進化しています。『グランツーリスモ』に愛着を持ってくださっている皆さんが多いPS3Rにおいて『GT6』をリリースできて、とてもうれしく思っています。今回はシステムの将来の拡張性のためにシステムのコアをリファクタリングしました。今回発表した新しいゲームや追加要素の他にも、まだまだお伝えしたいことはありますが、『GT6』の発売はただの始まりにすぎません。リリース後もどんどん進化を続けます。次の15年の「グランツーリスモ」を通して達成したいアイデアは多くあり、それらを順番に実現していきたいと思います”公式リリース文には『グランツーリスモ6』のゲームディテールも記載。■シルバーストーンの『GT6』デモ版に登場した車種(※はシリーズ初登場)アキュラ NSX ‘91※アルファロメオ TZ3 ストラダーレ‘11※アルピーヌ A110 1600S ‘68※アウディスポーツ クアトロ S1 ラリーカー‘86フェラーリ 458 イタリア‘09※フェラーリ ディーノ 246 GT ‘71フォード GT‘06※KTM X-BOW R ‘12ランボルギーニ カウンタック LP400 ‘74※ライトカーカンパニー ロケット‘07マクラーレン MP4-12C ‘10※メルセデス・ベンツ SLS AMG GT3 ‘11日産 370Z (Z34) (GTアカデミー バージョン) ‘08日産 370Zチューンドカー(GTアカデミー バージョン) ‘08日産 GT-R ブラックエディション (GTアカデミー バージョン) ‘12*日産 GT-R ニスモ GT3 N24 シュルツモータースポーツ‘13日産 リーフ G (GTアカデミー バージョン) ‘11*テスラモーターズ モデル S シグネチャーパフォーマンス‘12トヨタ 86 GT ‘12■発表された『GT6』の新機能概要新しいゲームエンジン・リファクタリング・コンパクトで軽快な動作・柔軟な拡張性・PS3(R)の限界を押し上げる新レンダリングエンジン新しい物理挙動・新サスペンションモデル・新タイヤモデル・新空力モデル・横浜ゴム、KWオートモーティブとテクニカルパートナーシップを締結1,200台のクルマ、豊富なカスタムパーツ、継続的なDLC・ヒストリックカーから最新のレーシングカー、コンセプトカーまで、合計1,200車種・ほぼすべてのクルマに、エアロパーツ、ホイールを多数用意・プレーヤーは自分だけのカスタムカーをゲーム内で表現可能・継続的にオンラインでクルマを追加33ロケーション、71レイアウトのコース・33ロケーション、71レイアウトのコースを発売時点で提供(前作から7ロケーション、19レイアウトを追加)・オンラインで継続的に新コースを提供新コースメーカー・1ステージあたり数10km四方の広大なシナリー・新しいコース生成アルゴリズムコミュニティ/クラブ/レースオーガナイザー・プレーヤー同士が自分たちのコミュニティを作成可能・ローカル、ドメスティック、グローバルの各コミュニティレベル・プレーヤー自身がオンラインイベントを作成、運営できる新しいユーザーインタフェース・方向キーオペレーションとタッチオペレーションを両立・機敏なレスポンス・ローディング時間の短縮マルチデバイス対応・プレイステーション・スマートフォン・タブレット・PC様々なリアル/バーチャル・コラボレーション・今後6ヶ月の間に、自動車産業やそれ以外の先進的なブランドとの、さまざまなコラボレーションを発表予定。レスポンスとインサイド、そしてGame*Sparkでは、現地ロンドンからの取材レポートもお伝えしていく予定です。
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