ご来場の皆様ならびに、登壇者の皆様、ボランティアスタッフの皆様に改めて御礼を申し上げる次第です。ありがとうございました。
さて、同時に最近よく聞かれるのは、黒川塾ってなんですか?とか、黒川塾は何のためにやっているのですか?ということです。よくわからないのは当然かもしれませんね。
だって「黒川塾」ですからね。正確には「エンタテイメントの未来を考える会 黒川塾」です。
まず、黒川塾ってなんですか?という件ですが、簡単に言ってしまうと勉強の場であり、人と才能の出会いの場なんです。勉強というのは僕自身が「最近の・・・がよくわからない」とか「これからの・・・がよくわからない」という部分や具体的なものにフォーカスしたものです。または識者にこれからのトレンドを聞くという感じのものを想定しています。
だったら別に塾という名称じゃなくてもいいじゃないかとか、黒川塾の「黒川」って付く部分に抵抗があるんだよね・・・という人もいらっしゃるかもしれませんからね。
そのことを言えば、僕自身が皆さんや来場者のかたにお教えできることはあまりありません。強いて言えば人生経験が皆さんよりも、すこし長いということになりますね。でも、それだって、長さと濃さは異なるので、僕より若くても濃い内容や知識を持った方々がたくさんいると思います。
では、何が違うのかという部分ですが、この塾は僕の持っている少ないナレッジや人脈を公開して、僕自身が一般的な知識欲求体(一般人)の代表として興味の持っているものやコトや人を呼んで本当のところを聞いてしまおう、そのうえで、その人たちと親しくなって新しい何かを生み出そう・・・というものがこの塾の概念です。
さきほども申し上げたように私ごときが塾長とか主宰というのは大変おこがましいのですが、世間を見れば、似たようなセッションやイベントはずいぶんとたくさんありますが、長く続いているものは少ないように思います。中には営利目的で高い受講料を徴収するものもあります。また有名クリエーターを呼んで、青田刈りのようにインターン募集なるような姑息な目的を忍ばせたようなセミナーもあります。業界を対象にしたようなリクルーティング系のセミナーも見たこともあります。それらに参加して思うのは、血が通っていないというか、おざなりな運営で、集まる、聴く、名刺交換で終わり、というもので建設的なものではなく、単なる一過性の交流会にすぎません。そこには主催者と来場者の間に何かスキマ風のようなものを感じたのです。
幸い、昨年の6月22日にスタートして1年を迎えることができました。残念なのは開催が10回だったことですね。毎月開催、12回はできませんでした。がんばりましたがダメでした。
果たして上記に述べたような悪い例になってないといいと思うのが常なのですが、聞くところに依ると黒川塾を通じて新しい出会いをもった方々同士が新しい試みをしている事例や、交流関係が広がったというお話があるようです。単なるセミナーではなく「塾」たる所以はそこにあります。わからなければ、となりの人に聞こうか、教えてもらおうか、塾が終わった後はすこし軽い食事でもして、お酒の好きな人は少し飲んで、いつもは話せないことや、話したかった人と話してみようかというのが塾ではないかと思うのです。それを黒川文雄というフィルターを通して実現できればと思って始まったのが黒川塾です。
先入観は捨てて一度参加されてみてはいかがでしょうか。
4月から始めた「モンケン」プロジェクトのクラウドファンディングも自分が興味があったからやってみたというものです。賛成も反対も大歓迎です。まずは話題になることだけでもうれしいです。
次回は、6月27日(木曜日)開催です。ぜひ一度お運びください。心よりお待ちしております。

ジャパニーズメイカーズの肖像 丸山茂雄+久夛良木健+黒川文雄
【開催日程】 6月27日(木曜日) 19時00分より 開場
参加申し込みはこちらから
■PeaTix (ネットからの前売りお申込みはこちらから)
■著者紹介
くろかわ・ふみお 1960年、東京都生まれ。音楽ビジネス、映画・映像ビジネス、ゲームソフトビジネス、オンラインコンテンツ、そしてカードゲームビジネスなどエンターテインメントビジネスとコンテンツの表と裏を知りつくすメディアコンテンツ研究家。コラム執筆家。黒川メディアコンテンツ研究所・所長。黒川塾主宰。