次に語られたトルコのゲーム市場は、アラブの半分を下回るくらいの450億円程度の市場規模を持っています。ただし、中東市場というよりも欧州市場の延長線上として捉えられていることが多く、家庭用ゲームの流通も欧州系の家電量販店が担っているのだそうです。PCやモバイルゲームの流行も欧州のものに近く、『League of Legends』や『Crash of Clans』が人気のタイトルとなっています。また、パーティーゲームへの需要が高く、サッカーゲームをはじめとしたスポーツゲームが根強い人気を持っているとのことでした。
上記2つの地域と比較すると、トルコのゲーム産業は長い歴史を持っているのが特徴です。かつては欧州の大手ゲーム会社で経験を積んだデザイナーが起業することもあったうえ、現在では自国育ちのゲーム開発者が増えてきていると言います。トルコには世界有数のFacebookゲーム会社Peak Gamesがあるほか、創業者がトルコ人であるドイツのCrytekがイスタンブールにスタジオを設立したり、『League of Legends』のRiot Gamesのスタジオも存在していたりするなど、産業として見た場合、かなり注目度の高い地域と言えます。