もっともカジュアルユーザーがポルトガル語版を望むのは事実です。大前提として英語の浸透率は世界38位(日本が26位)と、あまり高くありません。そのためインディゲームではファンコミュニティがオンラインでローカライズしてしまうそうです。実際『To the Moon』『Gone Home』『Papers, Please』といった名作インディーゲームには、いずれも公式のポルトガル語版が存在するといいます。
そんなブラジルのインディゲームは世界的にも注目を集めています。ブラウザベースのFPSで、開発元のRumble EntertainmentがUnityのトップ5デベロッパーにも選ばれた『Ballistic』。IGFのStudent Showcaseに選出され、テーブルトークRPGのテイストを完全再現した『Knights of Pen and Paper』、ステルスゲームで IndieCadeのファイナリストにも選出された『Qasir: Al-Wasat 』、8ビットアクション風の『Oniken』などです。中でも『Pen and Paper』では実にダウンロード率の23%がアメリカで、日本が4%、ブラジルが3.4%という数字を記録しており、海外展開の成功例だといえるでしょう。