株式会社gumiが、同社の韓国子会社のgumi Koreaにて発生した横領の内部調査報告を発表した。それによれば、従業員による横領が行なわれたのは事実で、被害額は合計約3,800万円にのぼるという。gumi Koreaはgumiの初の海外拠点として2012年4月にソウルに設立され、以来韓国国内向けタイトルの開発やローカライズ、カルチャライズを手がけてきた。gumiは3月に同社内にて数十億ウォン規模の横領が発生した可能性があることを明らかにし、社内調査チームを組成しその事実確認を進めていた。最終報告によれば、今回の横領は内部告発で発覚したもので、2012年4月の設立当時から現在まで継続して行われており、元従業員だったゼネラルマネージャーによるコーポレートカードの私的利用が約2,600万円、取引実態のない支払いが約1,200万円あったという。gumiでは4月9日に懲戒委員会を開催し、不正行為を行った元従業員を同日付で懲戒解雇したが、責任追及のため刑事告訴及び損害賠償請求を行う予定とのこと。また今回の横領事件を受け、以下の再発防止策を実施し更なるグループガバナンスの強化に向けて不断の見直しを図るとしている。1.コーポレートカードの原則廃止、またはカード管理体制の強化 2.取引実態のない支払等の防止策(支払先の多岐にわたる定期的なモニタリング) 3.管理機能の強化(子会社の経費面について深度ある監視機能を担う部署の新設) 4.内部監査の充実(内部監査部門の人員増強、及び子会社管理部門との連携)
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