中国の展示会では、肉体ショーとも揶揄されるコンパニオンの過剰露出が問題視されつつあり、4月に上海で行われたモーターショーではコンパニオン禁止令が出るなど、全体的に規制する方向へ動いています。
チャイナジョイ主催者の声明によると、今年の展示会は特定の団体と提携してコンパニオンやショーガールなどの演出や服装について管理するとのこと。 規定に従わない場合は罰則が適応されるようです。
■チャイナジョイ主催者の声明
「2003年から続くチャイナジョイは、ユーザーに質の高いゲーム体験を伝えるために開催されてきましたが、近年は過剰な露出を伴う演出ばかりが強調され、マスコミをにぎわすこととなりました。 このような傾向はチャイナジョイのブランドを貶めることになると感じています。
展示会がスタートした当初は、コンパニオンは純粋にゲームを注目させるための役割を担っていました。 しかし、昨今は外部からの不純な目による心もとない中傷を受けており、これはもともと想定していた”コンパニオン”の本来の意味から完全に脱却していると共に、ゲームメーカーが提供しようとしているより良いゲーム体験をも害することとなっています。
展示会の秩序を守るために検討した結果、我々は新絲路時尚との提携を決定しました。 同団体は展示会期間中ショーガールやショーボーイ、コスプレイヤーなどを管理する唯一の指定団体で、規定に従い厳格に対処する予定です。」
チャイナジョイのコンパニオン服装規定については、「2015年経済公司現場問題処罰標準」なる真偽不明のワード文書が数日前にネット上に流出し、話題になっていました。
その文書には、服装などの細かい規定と罰金が記載されており、たとえばスカートやパンツのウエスト位置の規定としてへそ下が2cm以上開いている場合は5000元。 胸元についても谷間を2cm以上見せると同じく5000元の罰金が科せられます。
また、コンパニオンの性別にかかわらず来場者と親密なポーズで撮影をすることや、セクシーなポスターの展示についても禁じており、こちらはそれぞれ1万元とさらに厳しい処置がとられるようです。
ネットではこの件について、「もともとゲームの展示会なんだからセクシーな女性はいらない。規制はいいことだ」と、この決定を歓迎する書き込みもありますが、「規制するなら行かない」「街中ではもっとすごい服装をしている人がいるけど、それも規制するの?」など、否定的な意見も多くみられました。
なお、上述のモーターショーではコンパニオン禁止となったものの、案内係や販売スタッフなどに名前を替えた美男美女たちが、様々なコスチュームに身をつつみ、会場を華やかに彩ったと伝えられています。