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TwitchやYouTubeで活躍するゲームのストリーミング配信者達。その中のひとりであり、かつて「Nintendo World Champion」に輝いた人物が、ファンからの募金でその健康を救われました。
Polygonが伝えるところによれば、今回募金に助けられたのは「qik1」の名義で活動するMike Iarossi氏。氏は1994年に「Nintendo Powerfest」にて「Nintendo World Champion」の栄冠を手にしています。
そんなIarossi氏ですが、ある日のストリーミング中に、ひどい腹痛を訴え、最終的にはゲームプレイすら出来なくなってしまったのだとか。さらに不幸なことに健康保険に入っておらず、財政状況の悪化を恐れて、最低一週間以上先のフリークリニック(無料診察)を待つしかなかったということです。
そんな彼に手を差し伸べたのは、コミュニティのファンたち。彼らはクラウドファンディング“GoFundMe”を通じて、Iarossi氏を通院させるための寄付を行うことを宣告し、説得を続けました。そうして病院へ向かうことを決意したIarossi氏は、ERにて診察を受け、腎臓感染を始めとする複数の症状を発見しました。医師も手の施しようがなく、一週間でIarossi氏は10ポンド(4.5kg)以上を失い、一時は健康面も危ぶまれる事態となってしまいました。
背景に地域特有の高額な医療費があるとは言え、ファンたちの説得と行動がなければ、彼は更に危険な状態に陥っていたかもしれません。記事執筆時点で、氏を助けるための“GoFundMe”では2,223ドルが集まっています。
このケースはmIarossi氏が様々な事情により保険加入していなかったために起こったものですが、各国でのゲーマーの高齢化、医療費の高騰などを鑑みると、今後も「珍しいケース」として扱える保証はないかもしれません。