VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは、所属タレントによるゲーム配信においてガイドライン違反が疑われる内容があったとして、任天堂に相談の上、対応を行ったことを公式サイトで発表しました。
◆物議を醸した『ポケモン エメラルド』中古ソフト企画
所属タレントの兎田ぺこらさんは3月29日より、2004年発売の『ポケットモンスター エメラルド』の中古品を複数購入し、レアなアイテムが含まれるソフトを探すという配信企画を実施。しかし、この配信で使用されたソフトが、ゲーム内容を不正に改造したものである可能性があると、コミュニティでささやかれていました。
発売元の任天堂はガイドラインにて「改造されたゲームソフト」を用いた配信を「違法または不適切な投稿や公序良俗に反する投稿」と定めており、法的措置を講じる権利を保持するほか、以後の任天堂のゲーム著作物の使用を認めない権利を保持しています。
これについて兎田ぺこらさんは4月3日の配信で「(それが不正に改造されたものかどうか)わからないからもうしない」と自身の考えを述べ、当該ソフトが改造されたものであるかの判別がつかないことから企画を終了することを伝えました。
今回の発表によると、カバーは内容にガイドライン違反の疑いがあるとして、該当ゲームソフトの販売元である任天堂に相談し、対応を協議。任天堂からの要請として「当該動画の公開継続は誤解を招く恐れがあるため、非公開化すること」「今後、ガイドライン違反のリスクがある動画企画の実施を避けること」「所属タレントに対して、改めてガイドライン遵守の必要性を周知すること」の3つを受けたとしています。
この要請を受けてホロライブプロダクションは、企画実施フローの整備、所属タレントへの啓発や指導等の対策と改善を図る方針を示しています。