『Identity V(第五人格)』やPC版との差は?開発陣インタビュー!
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開発者と一戦交えた後は、マシュー・コート氏とアレクサンダー・ロゴム氏(以下、敬称略)にモバイル版の詳細や日本での展開についてたっぷりとお話を伺いました。
――モバイル版はスマートフォンでのプレイということで、PCやコンソールとはまた違ったユーザー層がターゲットになると思いますが、開発にあたってどのような点を両者の違いとして意識していますか。
アレクサンダーもちろんPC/コンソール版のユーザーが移行することは想定しています。とはいえ、PCやコンソールを持っていない方もたくさんいらっしゃると思いますので、出来るだけ『Dead by Daylight』全体の裾野を広げたいと思いモバイル版をリリースすることにしました。それからもう1つ、モバイル版では最もエキサイティングなポイントとして「どこでも遊べる」ことを意識しています。つまり、これまで以上に長い時間『Dead by Daylight』で遊べる、ということになるため、熱心なファンの方もより多くゲームに時間をかけることができるのではないかと思います。
――なるほど。先程遊ばせて頂いたモバイル版はPC/コンソールとは異なる部分もありましたが、モバイル版ならではの遊び方等は用意されているのでしょうか?
アレクサンダー基本的な部分はPC/コンソールと変わらないようにしていきたいと思います。とはいえUIやUX、操作性の点では異なる点もあるため、15分や20分といった隙間時間にも遊べることを意識したカジュアル性を出そうと考えています。
――操作性が異なる点もあるということは、モバイル版での操作性を考慮し、ゲームバランスに調整を加える可能性はあるのでしょうか。
アレクサンダーなるべく変えていきたくないと思っていますが、一部キャラクターでは難しいこともあるかもしれません。ただし、モバイルユーザーの皆さんは1日のうち何時間もの時間をゲームに費やすわけではないだろうと考えているため、プログレッション(進行度合い)に関してはその限りではなく、長くても30分~45分のプレイで一定の進捗が発生するようにデザインしなくてはいけないと考えています。
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――日本では既に『Identity V(第五人格)』がモバイル向けの非対称対戦ゲームとして配信されていますが、同作との違いを教えてください。
アレクサンダーまずは、ターゲットにしているプレイヤーが異なります。『Identity V(第五人格)』は若い人を対象にしていると思いますが、『Dead by Daylight』はよりホラーの色合いも濃く、もう少し成熟した年齢層をターゲットにしています。また、『Dead by Daylight』はもともとPC/コンソール向けのゲームであり、最初からモバイル向けに開発されたゲームではないことも違いとして挙げられるでしょう。
※『Identity V(第五人格)』はNetEaseの配信タイトルだが、Behaviour Interactiveが開発に携わり、コート氏はアドバイザーを務めている。
――より高い年齢層を対象にする、ということは、『Dead by Daylight』のモバイル版は18禁になるのでしょうか。また、表現の規制の有無についても教えてください。
アレクサンダーApp Storeに関しては17歳以上という規制での配信になりますが、他のプラットフォームに関しては特に規制などはありません。
――先日ロードマップが発表されましたが、モバイル版のアップデートはPC/コンソール版と同一のタイミングで行われるのでしょうか?
アレクサンダー基本的には全てのプラットフォームで同時にアップデートしていくことを目指しています。とはいえ、リリース後しばらくは多少ズレが生じるかもしれません。
――ちなみに、国内モバイル版と海外モバイル版は同時に配信されるのでしょうか。
アレクサンダーはい、イベントなどで多少の違いはあるかもしれませんが、どちらも中核部分に違いはないため、リリースは全世界同じタイミングにしたいと考えています。