『フォートナイト』のアプリ内課金手数料に端を発したEpic Games・Apple間の訴訟問題。新たにApple側による異議申し立てが公開されました。資料内でAppleは、今回の問題についてEpic Games側が率先してガイドライン違反を行い、それに対する異論を唱えていないことを指摘。また、契約違反が何を引き起こすかを知っていた上で故意にユーザーや開発者に損害を与えたとしています。さらに、Epic GamesのCEO、ティム・スウィーニーがTwitterで「AppleはEpicが特別な扱いを求めていると言ったがそれは間違いである」と発言した件について、実際にはEpic Gamesが今回の騒動以前にAppleに対し「特別扱い」の交渉を求めてきた、とやり取りのメールの資料提示を行いました。この「特別扱い」は、現在問題になっている『フォートナイト』のアプリ内課金の手数料迂回だけでなく、「iOS版“Epic Gamesストア”の許可」を含むもの。なお、Epic Gamesは過去に、同社の運営するゲーム販売プラットフォーム“Epic Gamesストア”をiOS向けにも展開する予定を明らかにしていました。Appleはこの反論内において、Epic Gamesによる対Appleキャンペーンなど状況は計画的であり、今回の騒動は回避可能なものであったと指摘。Epic Gamesが『フォートナイト』の該当部を修正したならばすぐに今回の措置を取り消す姿勢を示し、App Storeの体制が不当なものであるという訴えの継続についても理解を示した上で「彼らの真の目的は裁判所にAppleの持つ技術革新、知的財産、ユーザーの信頼へのタダ乗りを認めさせることです」と強く批判しました。このAppleの反論に対し、ティム・スウィーニーは「特別扱い」を求めているのはミスリードだとし、該当のメール内にて「同様にすべてのiOS開発者にこれらの措置が認められることを願っています」と書いた、とさらに反論を行っています。