イギリスにて、Amazonで購入したPS5が別のものにすり替えられて配送される事例が数多く発生していますが、同社はそのうちの一件について「当該配達員との縁を切る」と声明を発表したことが明らかになりました。英メディアOxford Mailが伝えています。
発表された声明文は「我々は、配送業者の選び方やお客様への接し方について、とても高い水準を定めています。当該配達員は、もはやAmazonの名の下で配達を行うことはありません」というもの。当該配達員というのは、以下の出来事で問題となった配達員のことです。
英オックスフォードシャー州バイチェスター郊外のラントンに住むJenni Walkerさんは、息子さんの16歳の誕生日プレゼントとしてPS5を注文していました。しかし実際に受け取ったのは、PS5とは無関係な小包3つ。
夫のRichardさんがPS5の配送状況を確認すると、そこには「配達完了」の文字が。不審に思ったRichardさんは家の監視カメラ映像をチェック。すると、配送車内で、PS5本体と思われる荷物の伝票をスキャンしながら、それとは別の小包3つをWalkerさん宅に届けている配達員の姿が映っていたそう。
Amazon driver “delivering” (i.e. scanning then putting back in the van) my son’s PS5 on launch day, which was also his 16th birthday. @bexlectric @SonyUK @AmazonUK @JeffBezos @PlayStationUK #PS5Launch #ps5 #ps5amazon #PlayStation5 #Amazon pic.twitter.com/B4NMOuldey
その後Amazonに問い合わせると、不便をおかけしたお詫びとして5ポンド(約700円)分の商品券の申し出があったとのことですが、Jenniさんはこれを「率直に言って侮辱である」として断っています(後に50ポンドに増額されたそうですが、そちらも断ったとのこと)。
Jenniさんはこの件に関して「言葉で表しきれない強い怒りを感じています。今日のパンデミックの状況を鑑みれば、この件が先進国ゆえの贅沢な悩み(a first world problem)に過ぎず、最重要の問題ではないということは承知していますが、息子の誕生日にこんなことが起こってしまったのは、とても残酷なことだと思います」
またEurogamerによれば、Jenniさんは転売市場には手を出さないと決めているそう。値段が高いだけでなく、息子に届くはずだったPS5はここに辿り着いたのかもしれない、という理由からとのことです。
なお、該当の配達員について、Amazon側からの声明内容以上の処分については明らかにされていません。