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バンダイナムコホールディングスは3月1日、北米におけるアミューズメント施設事業を他社へ譲渡し、事業から撤退すると発表しました。新型コロナウイルスのパンデミックに伴う施設の休業が大きく影響しているとしています。
同社の発表によると、北米のアミューズメント施設事業は今後も新型コロナウイルスによる厳しい市場環境が予想されることや各事業との連携が困難だとし、アミューズメント施設事業を行う別の会社3社に譲渡するとのことです。なお、この3社については守秘義務契約により非公開としています。譲渡に伴い固定資産に関する譲渡損失が発生するといいますが、2月8日に公表した2021年度3月期通気業績予想の特別損失130億円にすでに織り込み済みとしています。
バンダイナムコは北米のアミューズメント施設向けに、『パックマン』を題材にした大型の筐体『World's Largest Pac-Man』をはじめ、エアーホッケー筐体、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』の筐体を活用した『Star Wars Battle Pod』などを展開していました。
先日も、バンダイナムコが開発した『マリオカート アーケードグランプリ DX』をバイデン米大統領がプレイして孫に勝利したニュースが話題になったばかり。世界のアミューズメント業界で大きな存在感を放っていたバンダイナムコが北米から撤退するというニュースは非常に残念ですが、ワクチン接種が始まっているとはいえ毎日少なくない死者が出ている同国においては、仕方がない選択なのかもしれません。