
バンダイナムコホールディングス(以下、バンナム)が初の売上高1兆円を突破したものの、経営計画の目標修正を迫られる厳しい状況下に置かれています。
2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)は2割の営業減益。ゲーム開発などを行う主力のデジタル事業は、9割近い減益となりました。バンナムは2022年4月期から2025年3月期までの中期計画において、2025年3月期の営業利益を1,250億円としていましたが、1,150億円へと修正を迫られています。
不振の一端を担っているのが、2023年6月14日にリリースした『ブループロトコル』。バンナムは多額の評価損を計上しています。
償却負担と外注費の抑制によって利益率は回復する見込み
2024年3月期の売上高は前期比6.1%増の1兆502億円、営業利益は同22.2%減の906億円でした。大幅な営業減益となったものの、保有していた東映アニメーション株の処分によって411億円の売却益を計上。純利益は前期比12.3%増の1,014億円となりました。