※ UPDATE(2021/5/18 22:15):記事初出時、見出し及び記事内で「社名が似ている」ために提訴という内容を記載していましたが、正しくは「商標の綴りや発音が似ている」という理由での提訴です。不正確な記事になりましたことを、読者の皆さま並びに関係各位にお詫びするとともに訂正し、ここに再掲いたします。
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ストアの手数料をめぐってAppleと裁判を係争中のEpic Gamesは、先週末、スマートグラスメーカーのNrealを提訴しました。理由は、同社の商標「Nreal」が自社のゲームエンジン「Unreal Engine」に似ているからというものでした。
Nrealは、中国・深圳に本社を置くAR技術を活用したスマートグラス「NrealLight」を展開しているメーカー。同社が2021年の第2四半期に米国での展開を予定していることから、Epicは同様の業種でありながら、同社の商標「Nreal」の綴りや発音が「Unreal」に酷似しているとして訴訟に踏み切りました。
ビデオゲーム開発や映画のVFX関連ツールとして活用されているゲームエンジンのUnreal Engineと、スマートグラスである「NrealLight」の関連性は高くないよう見受けられますが、Epicは2017年に『Robo Recall』でVR産業に参入していること、NrealLightがUnreal Engineをサポートしていることから、本訴訟は顧客の混乱を避ける狙いがあるようです。また、2018年頃よりEpicはNrealの米国での商標登録を阻止する動きをしていたことも、昨年末に明らかになっています。
スマートグラスのNrealLightは、国内ではKDDIより69,799 円(税込)で販売中です。