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米任天堂は、任天堂作品の海賊版ROMデータを配布していたサイト「RomUniverse」との訴訟にて、211万5千ドル(約2億3千万円)の略式判決を勝ち取りました。海外メディア・TorrentFreakが伝えています。
本件は、米任天堂が2019年に起こした訴訟。RomUniverseの運営者・Matthew Storman氏が、同サイトに任天堂作品の海賊版をアップロードし、そのコピーを10年以上にわたり配布してきたというものです。
同サイトは年額30ドルの会員制もあり、2019年には3万ドル~3万6千ドル(約320万~390万円)の収益を記録。これがStorman氏の主な収入源だったと言います。話し合いの末、2020年夏にサイトは閉鎖となりましたが、それだけで終わらず。
任天堂は、サイト上で発見された49作品に対する著作権侵害として、1作品ごとに9万ドル(約980万)の賠償金を要求。また、別件で29作品に対する商標権侵害として、1作品ごとに40万ドル(約4,300万)を要求しました。
Storman氏は弁護士をつけず裁判に向かい、自身による海賊版のアップデートおよび、サイトでの海賊版配布を否定。しかし、米任天堂が確たる証拠を提示した結果、Storman氏に損害賠償が命じたられたと言います。
最終的な損害賠償額ですが、著作権侵害は1作品ごとに3万5千ドル、商標権侵害は29作品あわせて40万ドルとなり、合計で211万5千ドル(約2億3千万円)に。任天堂が当初に求めていた1,500万ドル(約16億4千万)からは、大幅に下回る結果となります。