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ソニー・インタラクティブエンタテインメント PlayStation Studiosの統括責任者ハーマン・ハルスト(Hermen Hulst)氏は、海外メディアGame Informerのインタビューに応じ、Team ASOBIに再統合されたSIE JAPANスタジオやPC版の戦略について言及しました。
ハルスト氏はゲリラゲームズ共同設立者であり、2020年にSIE ワールドワイド・スタジオ(現:PlayStation Stuios)統括責任者に就任しました。
そんな同氏が経歴の中でのゲームとの関わりなどについて語るインタビューにおいて、2021年4月に再編されてTeam ASOBIへ再統合されたJAPANスタジオについても言及。“日本のゲームはPlayStationアイデンティティの中核”とし「ある意味で、私たちはまだとても日本企業であるといえるでしょう」と発言。加えて「それが私たちの伝統であり、私たち自身の一部でもあります。私たちは日本のゲームを愛しています」を述べています。
また、日本における開発については前進させていきたいと意気込みをみせ、「Team ASOBIについてはニコラ・ドゥセ氏をトップに据え、投資をしている」コメント。また、PS5で発売予定の『グランツーリスモ7』手掛けるポリフォニー・デジタルもPlayStation Stuiosのメンバーであることを付け加え、さらに「フロム・ソフトウェアやコジマプロダクションなどと仕事をしてきた外部の開発グループにもとても投資しています」ということも明らかにしています。日本の開発は愛してやまないものであり、PlayStationのアイデンティティの中核をなすものだから決して日本のみならずアジアを軽視することはないと、6月に公開されたインタビューと同様に、重要な開発拠点であることを語りました。
さらに同インタビューではPC版の展開にも触れられており、PCでも大きな成功を収めてはいるものの「PlayStationのためのプラットフォームを特徴づけるような独占コンテンツを作り続ける」と、あくまでもコンソールが優先であることを明言しています。インタビュー中では「通常、PlayStationのリリースからPCでの展開まで約2年くらいの期間がある」とも語っており、『Days Gone』は約2年、『Horizon Zero Dawn』は2年半程度というスパンでのPC版展開がされており、『Ghost of Tsushima』や今後のファーストパーティタイトルがどのように展開されていくのかは多くのPCゲーマーが注目するところでしょう。