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Warner Bros. Gamesは、『Wonder Woman』を開発していたMonolith Productionsを含む3つのスタジオを閉鎖することを発表しました。
今後は人気IPに注力か
この情報はKotakuの報道によって明らかになったもの。Kotakuによると、はじめにBloombergの記者ジェイソン・シュライアー氏が報道し、Kotakuなどの取材によってWarner Bros. Gamesが認めたとのことです。
同社は今後、開発スタジオの構築と、「ハリー・ポッター(ホグワーツ・レガシー)」、『モータル・コンバット』、DCユニバース、「ゲーム・オブ・スローンズ」といった主要IPを基にした最高のゲームを構築するための投資を行う方針を打ち出すとしています。
その戦略方針転換の一環として、慎重に検討された後、Monolith Productions、Player First Games、Warner Bros. Games San Diegoの3スタジオを閉鎖することを決定しました。
Monolith Productionsは、「ロード・オブ・ザ・リング」原作のアクションアドベンチャー『シャドウ・オブ・モルドール』や、バレットタイム(Slow-Mo)を駆使するFPS『F.E.A.R.』で知られる開発スタジオです。
近年開発していたDC原作の『Wonder Woman』は『シャドウ・オブ・モルドール』の特徴だった「ネメシスシステム」を搭載した作品として注目されていましたが、2021年の初発表以降目立った続報がないまま中止に。現在の戦略方針では本作の開発継続が不可能だといいます。
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Player First Gamesは、大乱闘アクション『MultiVersus』を開発したスタジオです。同作は5月31日にサービス終了することが決定しており、2月5日から開始したシーズン5が最後となります。新たなコンテンツは追加されたため、開発が終了した後の閉鎖という形となりました。
また同時に閉鎖されるWarner Bros. Games San Diegoは基本プレイ無料のAAA級クロスプラットフォームゲームを開発していたとのことですが、具体的な内容は不明です。
25年1月末頃には『スーサイド・スクワッド』不調が原因でWarner Bros. Gamesの社長が退任し、ライブサービス重視となると報じられるなど、同社は困難と方針転換に直面している状況です。すでに開発が進むという『ホグワーツ・レガシー』続編など、今後の動きに注目が集まります。
※UPDATE(2025/02/26 9:50):記事中の誤りを訂正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。