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『Destiny 2』で知られるBungieの顧問弁護士が、チーターやハラスメント等の悪質行為を行うユーザーへの厳しい訴訟を続ける理由を、海外メディアに対して明かしました。
この発言は海外メディアAxiosに対して行われたもの。Bungieの顧問弁護士であるDon McGowan氏曰く、多くのゲーム会社はネット上の匿名悪質ユーザーを特定できない、訴訟するためのコストが回収できないといった考えから訴訟を避けて力を注がないため、結果的に悪質ユーザーを許容する形になってしまっているといいます。
一方Bungieは、そういった悪質ユーザーを許容しない強固な姿勢を取っています。同社の見解では、コミュニティからハラスメントなどを取り除くことは正しいことであるばかりでなく、良いビジネスでもあるとのことです。言葉通り、Bungieは「ゲームを運営する上で避けられないこと」とも言われるチーターやハラスメントについて、積極的に訴訟を起こしています。
2021年夏:『Destiny 2』のチートプログラム製造・販売業者に5件の訴訟。内3件は同じ日に訴訟を起こし、内1件はユービーアイソフトと共同で訴訟。
2022年春:Bungieになりすまし、人気YouTuberに100件近くの虚偽の著作権侵害報告を行ったユーザーを提訴。
2022年夏:Bungieの従業員を脅迫、「スタジオを焼き払う」などと発言し、著作権を侵害するアイテムを販売したとするユーザーを提訴。
McGowan氏は、悪質ユーザーを放置しておくことは「ゲームを楽しみたい」と思っている善良なユーザーを、自社のゲームから遠ざけることにもなると主張。なりすましを行った人物への訴えの中では「Bungieのコミュニティを攻撃し被告を志願する愚か者には、深刻な結果が待ち受けている」と強い口調を使ったこともあり、Bungieの悪質行為に対する強固な姿勢が伺えます。