モバイル向け新作TPS『ディビジョン リサージェンス』は、ユービーアイソフトが手掛ける『ディビジョン』の世界観とゲームプレイを忠実に再現したシリーズ最新作で、基本プレイ無料で提供されます。本稿では、メディア向けに行われたハンズオンデモと合同インタビューの模様をお届けします。
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エグゼクティブプロデューサー、ファブリス・ナヴレズ氏、コンテンツディレクターのジョナサン・ラベルニュ氏による実機プレイを交えたハンズオンデモでは、実際のゲームプレイがお披露目。本作のストーリーやミッション、プレイスタイルなどが紹介されました。
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『ディビジョン リサージェンス』の物足りの舞台は、ウイルスの蔓延や政府の腐敗によって混沌としたアメリカ・ニューヨーク。プレイヤーはSHDのエージェントとして、秩序の回復や市民の保護、より良い未来のために敵勢力と激しい戦いを繰り広げます。
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本作はどこでもプレイできるモバイル端末向けタイトルとして、一から作り上げられました。今作でも“スペシャリゼーション”要素が登場し、デモプレイではスペシャリゼーション武器としてグレネードランチャーを持ち、広範囲に攻撃する様子も確認できました。プレイヤーはゲームのはじめにスペシャリゼーションを選択することができ、ゲームを進行することで新たなスペシャリゼーションをアンロックして、自由に選択できます。
ストーリーミッションの中では、オリジナルの物語と新たな敵勢力が登場。新規プレイヤーへ向けて丁寧に物語が説明されているだけでなく、世界観を更に深掘りする内容にすることで、既に『ディビジョン』シリーズに親しんでいるプレイヤーも楽しめる内容となっています。
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また、本作ではさまざまな武器を集めて自分のプレイスタイルを実現可能。遭遇する敵によって、最適な武器やスキルを選択し、状況に応じて戦うことが重要になってくるのです。過去作に登場したレア武器なども登場するので、旧作プレイヤーは要注目です。
実際に筆者もオープンワールドの一部で散歩&戦闘を体験してみましたが、第一印象は「ディビジョンそのもの」であるということ。退廃的な世界で賢明に生きる人々の息遣いを感じる世界は美しく、モバイル端末でここまで動くのかと感動。正直に述べると、これまで公開されてきた映像は大きなモニターで観ると「粗さ」を感じてしまうグラフィックス品質でしたが、スマートフォンであればそこまで気にはなりませんでした。これまでコンソールやPCで遊んできた体験が小さなスマートフォンで動作するというのは、技術の進化を感じざるを得ません。
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キャラクターの歩き方やカバーのモーション、銃を撃っている感覚はもちろん、遮蔽物をうまく使って敵との交戦距離をジリジリと詰めるようなカバーアクションなどは『ディビジョン』の過去作と大きな差はないように感じます。
また、『ディビジョン リサージェンス』はシリーズのデビュー作である『ディビジョン』と同じニューヨークが舞台でありながら、ゲームシステムは『ディビジョン2』をベースとしています。一作目『ディビジョン』に帰ってきた懐かしい感覚、そして二作目の新たなシステムの組み合わせはなかなか不思議な新鮮味があります。